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教員なのに人に疲れやすい僕は時にそっと一人になる

 皆さんは、人に疲れることってありますか?

 家族や友人、知人、職場の同僚、世間、SNSなど、人は日常のたくさんの場面で自分以外の人と関わりをもって生きています。特に職場は、家族以外の人と長い時間を共にするためか、人間関係も複雑です。

 僕の職業である教師は、数えきれないほどの人と関わる職業です。日々30人近くの子どもたちが目の前にいます。さらにその背景には、保護者、地域の方々がいらっしゃいます。そして、同僚、外部講師、専門機関など、多くの人との関わりの上で成り立っています。

 僕は正直言いますと、結構人に疲れるタイプだと思います。教師という仕事をやっていながら人に疲れるだなんて、「この仕事、向いてるのかな?」と思うときもあります。

 思えば、僕の「人疲れ」が始まったのは、高校時代にまでさかのぼります。当時の僕は、思春期のせいか、ストレスを感じやすく、とにかく人と関わりたくないと思っていました。教室のはしっこで一人たたずみ、「誰も近づいてくるな」というオーラを放ち、校内の目立つ存在の人を避け、気心知れた友人2人とだけつるみ、目立たないように、波風を起こさないように、とにかくひっそりと生きていました。高校時代は、僕の中の暗黒期です(笑)

 そんな僕ですから、教師になってからも、結婚してからも、完全に「人疲れ」を克服したわけではありません。人との関わりの中でどっと疲れ、仕事のあとに「一人になりたい」とか、「仕事行くの疲れたな」と思うこともあるのです。


HSPサラリーマン

 以前、たごさんにスマホで簡単にできる「HSP診断テスト」というものを教えていただき、やってみたところ、僕はどうやら中程度のHSPであることが分かりました。

 自分でも薄々気づいてはいたので、そんなに驚きはしませんでしたし、HSPと自覚することでポジティブに自分を客観視することができたので、やってみてよかったなと思っています。

 たとえポジティブに自分を客観視できたとしても、相変わらずの「人疲れ」がなくなるわけではなく、その波は周期的にやってきます。特に、仕事が多忙な時にやってくるように感じています。だから、結局は周りのせいではなく、自分の心に余裕がなく、受け止めきれなくなっているだけなんです^^;


 ここまでの書きっぷりで、察しのいい方はお気づきの通り、成績シーズンと運動会の到来により、最近の僕は疲れています(笑)かわいい娘を前に、「一人になりたい」と思ってしまっている自分もいて、そんな自分もイヤで。とにかく仕事が片付かないと、心に余裕がもてないと、必死にもがいている今日この頃なのです。


 そんな負のスパイラルの真っただ中にいる僕ですが、人生捨てたもんじゃありませんね。今の僕にぴったりな本に出会いました。

 「HSPサラリーマン — 人に疲れやすい僕が、楽しく働けるようになったワケ」(著 春明 力)。本書は、僕と同じようにHSPで人に疲れやすい主人公が、友人や先輩との関わりの中で成長し、人生を変えていくビジネスストーリーです。作者の実体験に基づいています。最後はとても感動的な物語になっているので、続きが気になり、メモを取ることも忘れてあっという間に読んでしまいました。

 本書にちりばめられた言葉の数々が、人に疲れた僕の背中を押してくれました。心に残った言葉を一気にご紹介します。


勇気づけられた言葉

がんばるって我慢することじゃないはずなのに。苦労するってことじゃないはずなのに。がんばるって楽しいことのはずなのに、それを忘れていたんだ。だから楽しめるがんばるをやろうって思ったんだ。
最初から、かっこよくできることなんてないんだよ。かっこよくできるようになるまでやるんだ。そうしたら『恥ずかしい』は、『かっこいい』になれるんだよ。
周りが自分を見捨てることなんてない。真っ先に、いつも自分が自分を諦める。


 もっとたくさん書きたいところですが、厳選して3つ紹介をさせていただきました。どれも自分を奮い立たせるような、励まされるような素晴らしい言葉です。こんな言葉を伝えられる親であり教師でありたいと思いました。

 何か新しいことを始める時、がんばってるけど結果が出ない時、誰でも励まされたい瞬間ってありますよね。僕は、本書から背中を押され、前を向く勇気をもらえた気がしました。そして、自分が手本となって子どもに伝えていきたいとも思いました。


そっと一人になってもいい

 人に疲れやすい僕も、結局は人との関わりを求め、人に励まされ、人に貢献したいという思いの中で生きています。やっぱり人は、人との関わりの中でしか生きていけません。だから頑張れるし、頑張るから疲れるんだと思います。その疲れも自分が人との関わりの中で生きている証なのでしょう。

人に疲れた時は、そっと一人になってもいいじゃないですか。エネルギーを充電し、また人との関わりを求めて行ければ、何も問題ないと思います。

 朝の早起き、夜更かし、ドライブ、ツーリング、サウナ、ショッピング、一人酒、一人カラオケ、一人焼肉…。一人の時間はいつでも僕を、あなたを優しく包んでくれます。「人疲れ」と上手に付き合い、楽しい人生にしていきたいですね。僕も週末に心と体のケアをしていきたいと思います!




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