いつでもこの世界から、抜け出せるように
私は学生の頃、英語の成績が良かったこともあり、教える側に回ることが多々ありました。
もともと人より努力をしないと伸びないタイプだという自覚もあり、毎日勉強だけに時間を捧げ、遅れをとらないように努力を続けていた記憶があります。
自信もつき、英語に関しては負け知らずでいたのですが、
そのとき妙な感覚に襲われました。
教科書しか読めない。
沢山勉強した、テストでも高得点がとれる。
なのに、教科書以外に記された英語が読めなかったのです。
とてもショックだったこともあり、私は徐々に英語が苦手になっていきました。
でも、大人になってから気づいたことがあります。
私はある枠の中に、英語を収めようとしていたのかもしれません。
likeは”好き”だし、sayは“言う”です。
でも、loveもあればspeakもある。
その時の感情や、雰囲気があって、その絶妙な隙間に言葉を当てはめていく必要があるからやっぱり難しくて。
きっと私は、likeもloveも”好き”だと思っていたから、
そういうものだと選択肢を狭めてしまったから、柔軟に文章を受け止めることが出来なかったのだと思います。
選択肢を狭めると、とても心は安心すると思います。
迷っている状態よりも、一つを信じることが出来る状態の方がストレスも少ない。
でも、そうなればなるほど、外の世界を受け止められなくなる。
信じられなくなる。
だから、どんな考えも ”答えの一つ” だということを忘れない。
いつだって、その世界から抜け出せるように。
たくさんの世界を、体験できるように。