1月2日から3日にかけて「風が強く吹いている」を読みかえしてみる
さて、あなたはお正月をいかがお過ごしでしょうか?
私はこのお正月、三浦しおんさんの『風が強く吹いている』を読み返して、います。
この作品は、「竹青荘 」通称「アオタケ」に集まった個性豊かな10人の若者たちの青春群像劇です。
一度は走ることを諦めた主人公の 灰二 が、陸上経験のないアオタケの住人たちを集め、天才ランナーの走 との出会いで駅伝のメンバー10人のチームを作り、不可能と思われた箱根駅伝出場を目指していく。
この物語の魅力は、何と言っても登場人物たちの成長でしょう。それぞれが抱える悩みや葛藤、そしてそれを乗り越えていく姿が、わたしの心を揺さぶります。特に、灰二が仲間たちをまとめ、信頼関係を構築しながら目標に向かって突き進む姿は、サーバント・リーダーシップのお手本のようです。
そして、もう一つの魅力は、「走る」ということの意味が深く描かれている点です。単に速く走るだけではなく、仲間と力を合わせ、目標に向かって共に進む。その中で、10人がそれぞれ自分自身を見つめ直し、成長していく。走ることは、単なるスポーツではなく、人生そのものを映し出す鏡なのかもしれません。
さて、なぜ私がいま『風が強く吹いている』を読み返しているのか。
それは、この作品が大切なことを思い出させてくれるからです。
新年を迎えて、目標を立てたり、新たな気持ちでスタートを切ろうとしています。
しかし、目標に向かって進む中で、必ず壁にぶつかる時が来ます。
そんな時、この作品に登場するランナーたちの姿は、私に勇気を与えてくれます。
彼らは、決して諦めずに、困難を乗り越えていきます。それは、彼らが持っている強い意志や、仲間との絆があってこそできることでしょう。
ちょうど、箱根駅伝の中継をおこなっているタイミングにこの作品を読むことで、私は自分自身を見つめ直し、新たな一年を力強く歩み始めることができると思っています。
また、この作品は、家族や仲間との絆の大切さも教えてくれます。箱根駅伝は、一人で走るものではなく、チームで戦うものです。目標を共有した仲間と力を合わせ、互いを励まし合いながら、目標に向かって進んでいく。
それは、生きていく上で大切なことだと思います。
家族や友人と過ごすお正月だからこそ、この作品を読みながら、大切な人たちとの絆を深めています。
早速、2025年干支の蛇やコブラを描く企画に参加しています。
『風が強く吹いている』は、単なる大学駅伝の話にとどまらず、人生の喜びや苦しみ、そして成長を描いている物語です。
この作品を読んで新たに何かを感じとり、そして2025年の活力にしたい。
『風が強く吹いている』映画版の予告編はこちら。
灰二を小出恵介、走を林遣都が演じている。
孤高の天才を林遣都が演じるとはまる。
2025年1月2日箱根駅伝の往路が終わりました。
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