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お雛さまと吉日
二十四節気の雨水(うすい)に雛人形を飾ると良縁に恵まれると言います。
元々、雛人形は、人型の紙を川に流して厄除けをすることからはじまっているので、水と関係のある雨水の期間に飾るといいらしいのです。
そういう意味では、良縁というのは、あとからつけられたものかもしれませんね。
ちなみに二十四節気の雨水とは、雪が温み、雨と水に変わる頃とされていて、温んだ雨水が草木の芽生えに働きかける、農耕をはじめる目安でもあります。
今年の雨水は2月18日から啓蟄の前日にあたる3月4日まで。
もちろん、そんなことにこだわらなくても、雨水より前に飾った方が長い期間楽しめるので、その方がいいかもしれないです。
うちは、猫が一度お内裏様を叩き投げたことがあって、お内裏様がむちうち状態になったので、できるだけ短い期間でしまいたいです。
今日は日がいいから、飾りました。
え、仏滅ですけど?
って思いますよね。
私、六曜はあまり気にしていません。
六曜が広まりだしたのは明治以降なんだそう。
何となく、感覚的に重要視しなくていいかなと思っていて、自分たちの結婚式が六曜でどうだったかは忘れたけど、その頃から気にしていなかったので大安ではなかったと思います。
それに仏滅に引っ越した事もありますし。
夫婦揃って気にしていません。
仏滅は元々「物滅」と書いたとか「払滅」と書いたとかの説があり、仏を滅ぼすという意味やイメージは、あとからついたもののようです。
六曜では今日は仏滅ですが、一粒万倍日という吉日ですし、神吉日と天恩日が重なるスペシャルな日だそうです。(たまたま知りました)
そういうのを知らなくても、今日は朝から忙しかったけど、お天気良くて、物事がトントン拍子に片付いて、気分もいいし、今ちょっと時間あるから出そう!
そんな感じでした。
ご近所さんは、大安の日に種をまく人もいるし、六曜を大事にされている人は、それで気分が良かったり安心して物事を進められるのだろうから、それでいいと思いますが、予定を決める時にあまり縛られなくてもいいのでは?と思います。
自分の気分や感覚でそう思ったら吉日ですよね。
タイトル画像のお雛さまは、三十数年前、私が社会人になって勤めた会社の人が、なぜか突然くれたものです。
和歌山の紀州雛。
和歌山出身の方だったので。
ころんとしたお雛さま、かわいいので大事にしてます。
そして、こちらも飾りました。
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古式と関西のしきたりである
左(向かって右)がお内裏様にしました。
私が子供の頃から飾ってもらっていた雛人形です。
七段か八段飾りでしたが、他のものは10年以上前に母が全部、人形供養に持っていったのだとか。(お雛さまがバラバラにされたのがショックでしたけど)
お雛様とお内裏様は、母が飾っていたそうですが、数年前から私が持つことに。
雛人形を飾るのは、子供の頃から大好きでした。
特に、それぞれの人が持つ小道具や、箪笥、長持、火鉢や茶道具、牛車などのお道具類を並べるのすごく好きでした。
母から送られて来たお雛様とお内裏様、小道具が足りなくなってます。
それでも、やっぱりお雛さまを飾ると華やかでよいものです。