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いつまでも動ける身体でいるために
以前、書いた記事で少し触れた整形外科のお医者さんの話、これまでも色んな人に話したのですが、ここでもまた書きたいなと思ったら、そのお医者さんが書かれた本のことを思い出し、読みかけのまま読んでなかったかも
と慌てて読みました。
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当時、診察の時にも聞いたお話をもっと詳しく書かれたような内容で、
整形外科医として40年間、多くの患者さんと関わり、説明、指導してきたけど、気持ちいいほど皆さん忘れてしまうので、紙に書いて渡したりして来たけど、それでも痛みが治ればすぐに忘れてまたクリニックに来られる
と最後に書かれていて、まさに私もその一人!と深く反省して、本に書かれているストレッチをいくつかやりました。
すると、ここのところずっとあった腰の痛みが気づけばなくなっていたのです。
多分、始めて翌日くらいから。
その整形外科のクリニックで診てもらったのは、東京に住んでいた時だから、10年以上前のことで、診てもらったのは3回くらいだったと思います。
私は、よほどのことがないと病院に行かないので、かなりの激痛があって行ったのだったと思います。
指だったり、首だったり、腰だったり。
ネットで探した隣駅の小さな整形外科。
待合いの部屋は混んでいて、結構待ったと思います。
レントゲンを撮って診察を待つ間、カーテン越しに診察中の話が聞こえて来ました。
高齢の方が、痛くて痛くて
という話をしていて、
お医者さんは「痛いから動かないといけないんですよ」
と言い、
「痛くて動けないのよ」
という患者さんに
「痛いから動いて、疲れたら寝るんですよ」
と穏やかに何度も同じ話を繰り返していました。
そして、次に呼ばれ、診察室に入って、
最初にお医者さんから言われたことは
整形外科で治せる病気はない
自分で管理しないと治らない
ということ。
身体というのは何もしないでいるとあちこち固くなって痛みが出るのが普通なのだと。
自分で毎日ストレッチして自己管理しないといけないということを誰も教えてくれないから、みんな歳をとったらあちこち痛くなったり、腰が曲がったりするんですよ
と。
そして、ストレッチのやり方を教わりました。
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毎回書いて下さいます。
今も持っています。
ここに来た人にこんな風に話しても、みんなやらないからこんなに混んで、うちは儲けさせてもらってる
と、本にも書いていたことを診察室でもおっしゃっていました。
「私は毎日指の一本一本から首や肩や腰や膝もストレッチをやって、食事はよく噛んで時間をかけて食べるんですよ。」
とおっしゃって、
「だから、ほら」
と言って立って見せてくれました。
そのお医者さんは男性で、当時60代くらいだったのかなと思いますが、姿勢が良くスリムで
「美しいです」
と言ったら
「顔はダメだけど姿勢はきれいでしょ」
とおっしゃっていました。
お顔もイケメン先生でした。
最初のお話で、
信用できるいいお医者さんだ!
と思ったけど、
実際に教えてもらったことをやると治るから更に信頼は深まりました。
東京から引っ越してから、踵に激痛があって、足裏を床につけて歩く事ができなくなった時、引越し先で診てもらった整形外科では“老化”だと言われました。
「僕もありますよ。僕たちの年齢になったらそういうこととうまく付き合わないといけない」
と言われ、納得できず、自分の体の感覚を頼りにストレッチしたら治りました。
そのあと調べると病名もわかり、ストレッチの仕方も出て来ました。
私が自己流でやったのとほぼ同じような内容でした。
また別の病院で。
腰が折れてるんじゃないか
と思うくらい、朝起きた時に立ち上がれないくらいの痛みがあった時、整形外科でレントゲンを撮ったら異常がありませんでした。
痛み止めの薬を出します
と言われ、断ると、塗り薬にしますか?湿布にしますか?と言われ、断ると驚いて困った顔をされます。
「折れてないならいいんです」
と帰りました。
その時の痛みは、あるところで教えてもらった腰の体操をしたら、時間はかかりましたが治りました。
私は、痛みを抑えたいんじゃなく、どうしたら治るのか教えて欲しいんです。
最初の東京の整形外科クリニックでの話に戻って、診察の時、先生のお話を聞いて、思わず
「講演とかされないんですか?たくさんの人にお話しされた方がいいのでは?」
と言ったら
「今、本を書いてるんですよ」
とおっしゃって、その本が、最初に紹介した本です。
腰の痛み止めを断って、体操で何とか治ったそのあとだったか、本のことを思い出して買ったのです。
確かその時は中古でしかネットでは探せなかったと思います。
結局、治ったので読まずに忘れていたとは、自分に呆れますが。
興味があれば、本を探してみてください。
病院は、三軒茶屋にあります。(今も変わっていなければ)
娘さんも整形外科医で、診察は2人でされていると思います。
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いつまでも動ける身体でいるために、歩くこととストレッチを継続したいと思います。
タイトル画像は、こんぴらさんの階段です。
いつまでもこの階段を登れるように。