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ASD/ADHD併合型の辛いとこ、ましなとこ

併合型の自己紹介

ぼくは発達障害、それもASDとADHDの併合型です。
発達障害者には併合型も多く、そして、ASD単体、ADHD単体よりも大変な事が多いです。

ASDは自閉症スペクトラム、いわゆるアスペルガーですね。
簡単に言うと、主にコミュニケーションに問題を抱えた障害です。対人関係でトラブルを起こしやすく、対人関係がうまく築けない、こだわりが強すぎる、そういった症状が現れます。
ADHDは注意欠如、多動障害です。
簡単に言うと、主に決まり事が守れない障害です。約束事や時間が守れない、衝動性が強い、すぐに気が散るといった症状が現れます。こだわりが強いのはこちらもあてはまりますね。もちろん個人差があるので、人によって程度が違います。全ての人に典型的な症状が見られる訳ではありません。まあ、主にこんな感じかな、っていうのが上記の説明です。

当事者としては、このふたつは相反する部分も多く、その相反する部分を一緒に持ち合わせている分、自己矛盾に苦しめられています。あと、対策も難しい。

併合型って具体的にどんな感じなの

予定にルーズなくせ予定通りに進まなかったらイライラする。(ADHD⇔ASD)
細かいところまでこだわりたいくせすぐ飽きる。(ASD⇔ADHD)
そのくせ完璧にできないってキレる。

矛盾が多すぎる特性です。

このありえない矛盾が、併合型当事者にとっては辛いのです。ぼくの場合はASD強めな為、どちらかといえば一点集中したいタイプで、そのこだわりが強いです。ですがADHDの点がその足をひっぱるという有様です。

絵を描く時で例えると、
ひとつの作品をじっくり時間をかけて取り組みたい。細かい描写まで丁寧に描き込みたい。細密画、描きたい!(ASD)
いろんな作品を短時間でぱぱっと仕上げたい。描写はそれらしく見えればオッケー。細密画なんて飽きるー!(ADHD)

ゥアアアアアアアアアアアアアアアア(´;ω;`)ウッ

ADHDの飽きっぽさが、ASDのこだわりを打ち消してるんですね。
ですが対人コミュニケーションの場合、今度はASDが足をひっぱります。

積極的にいろんな人とお話したい!アクティブになりたい!いろんなところに出かけたいし、いろんな体験したい!外出たいー!(ADHD)
大勢の人となんて関わりたくないし、一人が楽しい。知らないところに出かけるのはおっくうだし、今のままでいい。外出たくない。(ASD)

ゥアアアアアアアアアアアアアアアア(´;ω;`)ウゥゥ
ASDの現状維持したがり癖が、ADHDの積極性を打ち消してるんですね。

このように、お互いの長所を、お互いの短所が潰し合うという状態です。これが併合型の一番辛いところだと思ってます。ASD単体やADHD単体と比べて、なかなかその特性の長所を活かしきれません。どっちつかずになってしまってるんですね。

ましなとこも多少は?あるんやで

救いはないの…?(´;ω;`)と思った方、ご安心を。
まだましなところがあります。
お互いの長所を打ち消し合っていると言いましたが、逆に言えば、
お互いの短所も打ち消し合っている
、ということになります。
そして、どっちつかずという事は、頑張ればどっちにもなれるのです。
…なんだか無理くりですが、ぼくが考える併合型の利点はこんなところです。

ADHDの衝動癖、注意散漫癖を、
ASDの計画性、慎重さによってブレーキをかけられる。
ASDの消極的、受動的、ルールにこだわりすぎて頑固な部分を、
ADHDの積極性、行動的、柔軟性が上手くカバーしてくれている。

場面、状況によって、両者の性質をうまくコントロールする事ができれば、
かなり生きやすくなるのではと思います。

そのやり方、対策については、ボクもまだ模索中です。まとまったら記事にしていこうと思っています。

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