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園長の悩み【適応障害の職員】

保育園、幼稚園の園長をしていると、職員の問題で悩むことも多いでしょう。園長の悩みの相談を聞くと、

1.職員の保育を良くしたいがうまくいかない
2.職員が辞めてしまう

などが多いようです。

そして忘れてはならないもう一つの問題として、

メンタルの問題で休む職員

があります。以前は、めったに見かけなかった、メンタルの問題。特に、【適応障害】が大きく問題と考えます。

適応障害の診断が簡単に

園のマネジメントをしていると、メンタルに関わる問題は意外と多く発生します。簡単なところでは、「最近保育が楽しくない」のような一時的な問題があります。そんなときは、悩みを聞いてあげれば、翌日から元気になるでしょう。

もう少し進むと、「朝、園に行くのがつらい」などが起きることがあります。これは少しやっかいですね。周りの職員の協力が必要になります。

そして、「園に行くことができない」などの問題に進むと、訪問面談をしたり、園ではない場所での相談で対応することになります。しかし、それで解決しない場合は、医師の診断が必要になります。こうなると、大抵の場合は、【適応障害】の診断がでるでしょう。

この流れであれば、どこかで対処ができることもありますが、過去にはこんな例も見ました。

職員:「なんか調子が悪いので医者に行ったら、【適応障害】と言われたので、一か月お休みします!」

と、明るく言う職員がいたことです。事前に園からも、”コミュニケーションが取りにくい”、”保育の基本に難がある”などの相談が本部にあったようです。しかし、コミュニケーションが取りにくい職員とはいえ、意外と簡単に心療内科に行き、また医者からも簡単に診断がでるものだと驚きました。

診断がでるまえに

園側の問題、本人の問題、それぞれに理由があるのでしょうが、いずれにしても、【適応障害】にならないほうが良いに決まっています。

最近は、職員のストレス度チェックなどを行っているとは思いますが、十分な効果があるようには見えません。いくつかの原因で、活用できていないと感じます。

まれなケースだと考えたいのですが、一度、【適応障害】の診断がでてしまうと、転職してもその先で同じような状況になる可能性があります。【適応障害】が出た職員の前職を確認をすると、やはり【適応障害】の診断が出ていたというケースもありました。

業界関係者の間では、繰り返す人のリストを共有したいとの話もでますが、良い策とは思いません。

しっかりと治療して、回復される方が殆どだと思いますので、あまり過去の診断結果で判断をするべきではありませんし、そもそも、【適応障害】なった理由が、過酷な労働環境(保護者対応含む)など、園側にあることも考えられます。

園にも職員にとっても、職員が【適応障害】にならないことが一番よいのです。職員が【適応障害】になるまえの段階で、問題を解決することができることはないかを考えてみましょう。

事前チェック

このようになる前に、園の環境を事前チェックする方法としてお薦めがあります。それは、第三者評価の結果を分析することです。いままで多くの園をみてきましたが、第三者評価の結果を見ると、園のおかれている環境が良く見えます。

その時に重要なのが、利用者調査の結果です。職員のことなので、職員アンケートを見がちですが、それだけでは状況が見えにくいのです。利用者調査の結果を改めて見てみましょう。

まとめ

多くの場合、職員のメンタル問題は、突然くるのではなく、その兆候があります。

第三者評価の結果を活用して、事前にその兆候をつかめると良いと思います。

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