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Meet Your Barista: Runatsu - バリスタとして、陶芸家として。
Kurasu Ebisugawaでバリスタとしていつも笑顔でお客様をお迎えしているRunatsu。実は、陶芸家として活躍しているアーティストでもあります。
そんなRunatsuに、これまでの歩みや、Kurasu Ebisugawaで販売しているオリジナルの片口・runatsu 緑花片口について教えてもらいました。
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Runatsu Kobayashi
長野県松本市出身。大学進学に伴い、京都に移住。大学では陶芸を専攻し、大自然に囲まれたキャンパスでひたすら土と向き合う学生時代を過ごした。ニュージーランドでのワーキングホリデーから帰国後、大学最後の一年間は「情景」や「記憶」をテーマに、花器を主に制作。特に好きなのはろくろ成形。作品に選ぶ色や形は、育ってきた松本という土地で感じる空気感や風景がルーツになっているのかもと感じるそう。
—— とっても可愛い片口ですね!どんな経緯で今回この作品がKurasuとのプロジェクトとして生まれたのでしょうか?
今年の1月ごろから進めていたプロジェクトで、いくつかのサンプル作成からブラッシュアップを経て完成しました。
店頭の抹茶オペレーションでもこの片口茶碗を使用しています。
ちなみにKurasuオリジナルプロダクトではなく、「アーティストRunatsu」の商品をKurasuへ卸してもらうという建て付けです。今後何かのイベントなどで出店する場合、この商品をベースにしたものを販売することもありますが、現時点ではKurasuのみに向けての制作です。
—— 今回、販売は店頭のみで行うという事ですが、どんな想いでそう決められたのでしょうか?
現状は一度に作れる数が限られているためです。実際に手に取って触って生活の中にこの片口があることを想像してもらい、気に入ってもらったら購入してほしいという思いがあります。
日本のみならず、海外でも抹茶を楽しむ方が増え、どの国の生活スタイルにも馴染んでくれたらなと思っています。
また私としては、この商品だけでなく、作るもの全て、それを迎え入れてくれた人に好きなようにその人らしく使ってほしい、と思っています。
抹茶の片口だけど、好きなものを入れてほしいし、注いでほしい!
どんなものでも、使い手の想像を広げたいと思って作っています。
—— お花のような可愛いデザインですよね。コンセプトやインスピレーションなどについて聞かせてください。
実は、お花は昔からある焼き物のデザインなんです。
私は白くてシンプルなものを主に作っていて、自分でもシンプルな中にちょっとかわいい、アクセントになるようなものが入っているデザインが好きで、欲しいな、と思う事が多いです。
今回のこの片口は、4〜5月の新緑の季節に構想をしていて、お花や植物のモチーフを入れて作ってはどうか、と思ったのがきっかけです。
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—— 普段どのように制作をされていらっしゃるのですか?
小さい窯が家にあるので、それを使っています。ただ、とても小さな窯なので、数はあまり焼けないんです。
焼き物は2回焼成のステップがあるのですが、今回の片口は、重ねて焼ける1回目は家の窯で、2回目の本焼成は東山にある青少年活動センターで京都市の窯を借りられるので、そこで焼きました。
—— 京都に借りられる窯があるのですね!素敵ですね。制作に使う土はどうですか?色味も色々あると思いますが、土ありきでデザインを考えるのか、デザインやイメージが先なのか、どちらの順番で制作をされますか?
作りたいもの、または相手の使うシーンを考えて土を選びます。
土は、大学時代から学校単位でお世話になっている山科の清水焼団地にある土屋さんから10kg単位で買わせてもらっています。
—— 陶芸の制作は、いつからされているのですか?
大学で陶磁器を専攻しまして、3回生を終えたタイミングで休学してニュージーランドにワーキングホリデーに行き、最後の1年で学業を再開しました。今卒業して2年目なのですが、制作は卒業して一区切り、と思ったものの、続けていきたかったので今に至ります。
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—— これまでの作品などはどこで見られますか?今、制作依頼などは受けられていますか?
作品はインスタグラムの@runatsu_kobayashiに写真を投稿しています。大量生産が難しいこともあり、依頼は友人からが多いです。
—— ニュージーランドにワーキングホリデーに行かれたのですね。なぜ在学中に行かれたのですか?
学生時代の友人が英語を話せて、またその人の話を聞いていると自分の知らない世界を見ている、と衝撃を受けたんです。陶磁器専攻で専門的にやっていた日々の中、一度焼き物から離れて視野を広げてみようと思い、また、卒業したら行けないかも、今行こうと思って決めました。
語学+α何か身に着けたいと思い考えたところ、カフェの空間が好きだったこともあり、日本でカフェで働いたことはありませんでしたが、コーヒーの仕事に挑戦してみよう、とバリスタの仕事を探しました。
ニュージーランドはコーヒー文化が盛んで、カフェも多かったのですが、偶然スペシャルティコーヒーのお店で仕事を見つけることができました。そのお店が、今もコーヒーを続けるきっかけになっています。
—— Kurasuに入られた経緯を教えてください。卒業されてから、バリスタという仕事につきたい、と考えられたのですか?
実は帰国して4回生だった直後から、Kurasuにアルバイトとして週2で入っていたのですが、学業との両立が難しくて一度学業に専念しました。でもたくさんお店がある中でやっぱりKurasuのみなさんの接客が好きで、またKurasuで働きたい、と思い、卒業するタイミングでもう一回Kurasuにアプライしたんです。
—— これから、バリスタとして、またアーティストとして、どんな未来のビジョンを描かれていますか?
何かを一本極める事も憧れますが、自分は何かを合わせてそこで生まれるコミュニティ、感覚、繋がりを作っていけたらと思っています。
自分が持ち合わせているものと、皆が持っているものとを一緒に持ち寄って素敵な空間を作っていきたいと思っています。
コーヒーやうつわ、それが生活の中にある事で、良い時間だなぁと少しでも思ってもらえたら嬉しいです。
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