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シンプルにお米を安く買う方法
最近、お米が高い!!
今年の夏ぐらいだろうか、コメ不足が叫ばれて秋までお米が姿を消した。そのあと、新米がでてきたけどすごく高かった。今は徐々にお米の値段が下がってきているけど、やっぱり例年に比べて高いと思う。
物価高の影響だろうか。でも、こんな時でも安定して安く買える方法がある。今日はそれを紹介したい。
全国のJAの直売所で買う
もう何年もお米は基本的にJAの直売所で買っている。上のリンクから自分の地域を入れてお近くの直売所を探してみて。ただ、注意してほしいのがお米を売っている場所と売っていない場所がある。だから、行く前に電話でお米ありますか?って聞いたほうがいい。結構JAの人はみんな優しく教えてくれる。
理想はその場で玄米を精米してくれるような所がいい。常に精米したてを出してくれるからすごく鮮度もいいし安いことが多い。お米を買うついでに野菜も買うけどいつも新鮮でおいしい。しかも、スーパーより安いのが魅力的だ。
今はオイシックスとか高級宅配サービスも人気だけど、それに全然負けてないと思う。スーパーとかは便利だけど移動距離が長すぎてどうしても鮮度が落ちてしまうんだろう。
普段はスーパーの野菜中心だけど、1か月に1回か2回はJAとか農家の直売場で食品を買うようにしている。美味しいってのもあるけど、もう一つ理由がある。地元で採れたものは地元で消費するのが社会にとってもいいと思うからだ。
スローフードのススメ
スローフードという言葉を聞いたことはあるだろうか。1989年にイタリアのカルロ・ペトリ―二によって提唱された、食を通じた社会運動の一つだ。
この運動が生まれたきっかけは、ローマにマクドナルドがオープンしたことだった。マクドナルドがオープンすると決まったときに、ローマでは反対運動が行われた。
ファーストフードが入ってくると、イタリアの豊かな食生活が失われてしまうのじゃないかという危機感を感じた。そこで、彼らは過度な食のグローバリズムから食文化を守るために、積極的に地元の伝統的な食材を買って、伝統的な料理を作ろうというキャンペーンをしはじめたのだ。
その後、スローフードは大きな運動となり、3つのシンプルな言葉に集約されていく。それは、おいしい、きれい、ただしいという言葉だ。
簡単に言うと、奴隷のように労働者を働かしている農園ではなく(ただしい)、環境を破壊するような大量の農薬を使わずに作られた(きれい)、新鮮な(おいしい)ものを選んで食べましょうということだ。
これに似た運動に地産地消(ちさんちしょう)というのもある。
日本生まれのスローフード運動 地産地消
イタリアのスローフードはどちらかというと地元の食文化という文化面が強調されており、社会運動的な様子だったのに対し、日本生まれの地産地消はもう少しマイルドな運動だ。
地産地消は1981から1984年に全国の農業関係者によって広まった言葉で、実は切実な悩みがきっかけだった。それは、栄養不足。
昔の農村部の食事の中心は米と味噌汁と漬物。この食事は塩分の取りすぎと脂肪、カルシウム、タンパク質の不足による病気を誘発していた。ただ、その頃は1ドル240円代の時代。農作物などを輸入して一般市民が買える値段ではなかった。
だからまず、日本国内で緑黄色野菜や西洋野菜の生産量を増やす運動を実施した。そして、採れた地元の緑黄色野菜や西洋野菜を家庭で消費することで栄養バランスの偏りを解消しようというのが地産地消のはじまりだと考えられている。
この地産地消は切実な理由からはじまった運動だけど、今の時代にもメリットが多い考えだと思う。例えば、新鮮で野菜の栄養価が高いものが食べれる。他にも、地域の独自の食文化を守る下支えになることや、地域経済活性化にもつながる。
輸送に使う無駄なエネルギーの削減とか、食糧自給率があがるとか小難しい理由とかも色々ある。けど、私が1番大切にしているのはもっと単純なこと。
地元のおじいさん、あばあさんが作った美味しい野菜をシンプルにおいしく食べる。それが巡り巡って農家のためになれば、きっとこれからもおいしい野菜が食べれるだろう。
地元のお米と地元の野菜で作った味噌汁。おいしいよ。
ぜひ試してみてね。
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