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なーんにもしないと決めた日の方が、なんだか何かをしてる話

朝目が覚めると、もう時計が10時を指していることに驚く。

朝窓から光が差し込むのが大好きで
光が顔に当たって眩しくて目が覚めるのが大好きで
カーテンもせずに窓際に出来るだけ寄って寝ているのにも関わらず
今日はなんだかずっと曇り。

光が当たるのを待っていたら
いつの間にか10時になってしまっていた。

太陽に気持ちよーく起こされるはずだったらわたしは
喝を入れるかのように自分の尻を叩いて体を起こす。

少し外に出て空気を吸って
ちょっとでも太陽さんにやる気をもらおうとしてみたけれど
太陽さんも今日はお休みらしいから
あなたも今日はお休みねって言われてしまった。

とはいっても…と今日も何かは頑張らなきゃと思うわたしの中に
休みは1日何しようかな…!と少しウキウキしている自分が少し顔を出す。

もう今日は曇りだし、何もせずにとりあえず休むか!と決めた途端、
突然わたしのカラダは動き出してしまった。

お掃除して、料理して、コーヒー入れて本読んで。
なんだか気分が良いもんだから、
その流れでちょこっと仕事もやりたくなっちゃって。
あれよあれよと、いろんな事が順調に進んでしまったじゃないの。

『おやすみ』のチカラって恐ろしい。
今日は自由だ!って思えた瞬間に、
わたしの心と体からものすごく力が抜けて
普段は重いお尻を、気合いで持ち上げて取り掛からないとできないことが
お休みだー!って力が抜けた瞬間に
何も力まずにこなせている。

なんなら全世界、毎日お休みな方が
やりたいこともやりたくないことも
トントン拍子で進むのかもしれない。

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