【読書感想:ミッション】
ミッション 著:岩田 松雄
https://www.amazon.co.jp/dp/4776207451
★CEO視点学べます!!!
アドラー心理学の権威、岩井さんが良い本でした。とおススメされていたので、迷わず購入しましたが大当たりでした。
著者は、ボディーショップと、スターバックスの元CEOであり、
それらの経験からミッションを追求することが、企業の価値・利益を生む。ということを伝えている本です。
ご経験が馴染みのあるこの2つですので著者の体験がすごく想像し易く、CEO目線がすごくリアルに、楽しく学べ、そしてやる気が上がる本でした。
そしてスタバが好きになります 笑
この本で大きく2つポイントがあります。
①火花が散る瞬間
②ミッション:企業理念 / 自分はどうしたいか?
①火花が散る瞬間
本書では火花が散るとは、自動車生産工場でスポット溶接をするときに飛び散る火花のことを指します。
著者が日産自動車の新入社員のときに、上司から言われたそうです。
「この溶接工場で溶接をして火花が飛び散ったその瞬間だけが、価値を生み出している」
この溶接するまでの素材の運搬や、溶接ロボットが動くことも、それらを効率よくするための会議もそれ自体は全く価値を生んでいない。
火花が散ったそのときだけが価値を生む。
スターバックスで火花が散るときは、お客様にコーヒーをお渡しするとき。
ボディーショップでは、購入したお客様を見送るとき。
この火花が散る瞬間に企業のすべてをつぎ込む。
この本質を追求することが全てだということでした。
②ミッション:企業理念 / 自分がどうしたいか?何を実現したいか?
①を追求するために、どうやって実現するか?
そしてどうやってそこで働く全ての人々に火花が散る瞬間を意識して働いてもらうか?
それがミッションだと著者は言います。
常に世間は変化して、お客様の求められることも変化する。
その状況ごと全てをマニュアル化することはできない。
だから理念が必要。
それを徹底したことで、スターバックス・ボディーショップが他とは一線画すサービスを提供できたそうです。
やはり、個人も企業もやりたいことを明確にして、その為にどうするか?どう実現するか?が大切だということも改め理解できました。
一方、ボディーショップの創業者アニータさんも、最初から壮大なビジョンがあったわけでなく、やむなく事業を始め、仕方なくテーマカラーを決め、そうしているうちに徐々に素晴らしい、世界から尊敬されるビジョンを持ったということでした。
これはとても安心できました。出来る人はみんな、最初から壮大なビジョンが描けるのかと思っていました。
でもそうではなく、だからこそ、何を成したいから仕事をするのか?を日々問うことが大切だと、著者は教えてくれました。
いずれも仕事をする大変に本質的なことだと思いますので、それを馴染みのある企業のまさにCEO目線から学べるので大変におススメです。