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曖昧:建具というものを考えてみた#11
こんにちは
これまで綴ってきた「建具というものを考えてきた」シリーズは、建築空間や歴史文化から建具の魅力を模索し、一つ一つ紐解いていった事柄をまとめた記事です。
そして、その作業はボクの設計アイデアに繋がっています。
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一つの事例としては、先日開催された全国建具展示会にて埼玉県建具組合連合会の展示空間の設計が挙げられます。
設計アイデアの背景として本記事を載せ、実践編として新コンテンツ「アイデア手帖」にどのような部分からアイデアを得て活用したのかをまとめていこうと思っています。
記事の多くは有料エリアとなっています。
下記リンクにボクが綴る有料記事についてお伝えしていますので、一読していただけたらと思います。
よろしければご購入いただきご覧になってくださいますと幸いです。
それでは本題に入ります。
❚建具=ドア?
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現在、建具は主に出入口の道具(ドア)というのが一般的ではないでしょうか。
もしかしたら「建具」という言葉すら聞き慣れないかもしれません。
調べてみると、建具は「建築物の外壁の開口部あるいは内部に仕切りとして備えられる開閉する設備」とされています。
そう聞くと、ドア、窓、引戸など開閉する出入り口の印象を受けます。
しかし、歴史や文化の流れを追っていくと、また違った「建具」の姿が見えてきます。
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襖が連続する
果たして出入り口だけが建具なのだろうか
例えば、現存する古い民家や武家屋敷に行くと、襖や障子や板の戸が部屋中に見受けられるのではないかと思います。
それらは部屋と部屋の境に納まり、部屋を仕切り・広げることが出来ます。
つまり、建具は時と場合に応じて部屋を変化させる特徴を持つ「動く壁」であり、「空間(場)をつくり出す装置」とも言われています。
ですので、出入り口の機能はもちろんあるものの、現在で言うドア的なものを指して「建具」と言われるようになったのは、おそらく明治時代以降で欧米文化が普及していった流れが背景にあったからではないかと推測します。
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建具を動かして場(部屋)を構成したことが見てとれる
この事柄だけではなく実のところ、建具にはまだ沢山の特徴や魅力が隠されています。
道具(モノ)としてだけで見てしまうと利便性を重視してしまいますが、
歴史や文化、時代の流れの中で建具が果たしてきた役割やつくり出してきた事柄を知っていくと今より日本文化の美点にも気づいたりします。
❚建具は曖昧(あいまい)
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