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時間掛かっていい、っていう話

こんにちは

今回は建築や美術展など巡ったお話は一休みして、倉島木工所の仕事を交えつつkuramoco製品づくりのお話をしていこうと思います。

雑談的に綴っていきますので、お時間が空いた時にのぞいていただけたら嬉しいです。

|この夏してたこと

倉島木工所本体はこの夏、学校の夏休み中に行う改修工事に関わっていたので、だいぶ慌ただしい8月でした。

今、カーボンニュートラルやSDGs等の動きの高まりから建築物も国産材を使用した建築が多くなってきています。

その一環(木材利用が二酸化炭素排出削減や地球温暖化の防止に貢献するなど)だと思うのですが、学校内の内装を木質化する改修工事が今回で、弊社が請け負ったのは校内の廊下や教室内の壁面に板貼っていく造作工事と建具工事。

ずーっと奥まで板を。
埼玉県産材(通称西川材)のスギ材使用しています。

こうした社会的な流れもあり内装を木質化する改修工事、または木造公共建築が今後さらに増えていくんだろうなぁ、と関わるとよりそう感じます。

|ちょっとずつでも進める

そんなこんなが続いているのでkuramoco製品づくりに多くの時間を当てられない状態ではあります。

ただ、表立って商品を打ち出してはいないものの、時間を見つけてはちょっとずつやっています。
いま、試作修正を進めているのは、照明具、です。
ボクのnoteにチラホラ登場していると思います。

この頃はまだ細かな部分まで詰めていけてなかった

今のところイメージしているのは
・世の中に照明具はあるけれど自分たちなりの照明具をつくってみたい。
・照明の光は障子を透過した光のような、ぼんやり柔らかな、灯り、を目指したい。
・日本的な照明、だけど木組、組子などの技術を全面に出したいわゆる行燈っぽさは避けたい。(でもちゃんと木工技術・知識は必要とする)
・シンプルにどのような場所でも溶け込むようなプロポーションで。

あとは生活空間においてどんな文脈が適しているかを探っています。
直感的には、低い生活(ロースタイル)を提案する中に必要なプロダクトの一つのような立ち位置かなぁ、とか考えているところです。

これまでは全体像を把握するため形(試作品)にしましたが、細かい部分を見ていくとまだ自分の中では修正が必要と感じていて。

そこで修正したのがフタになるところのツマミ

初めはただのフタくらいでしか考えていませんでしたが、やはり上からよく見えるし雑な仕上がり感が否めなくて、ん-、っていう。

ケヤキのツマミ

全体がシンプルな(過度な装飾は抑える)形にしていくため、ちょっとしたことが意外と目立ってしまいます。なので、そこをどうしてくのか、を納得いくまで試行錯誤していきました。

ツマミのために時間をかけたの?ってこんな感じで一つ一つ、細かく見ていって、ん-、から、よしこれだな!、って言えるとこまで時間は掛かっていい、と割り切って可能性を追いたいと思っています。

で、誰かに届いた時、この感じいい、って言ってもらえるように、変わらず地道に進んでいきます。

ということで
ただただボクの独り言のような雑談でしたが、この辺りでおしまいにします。

ここまでお付き合いくださりありがとうございました。

ではまた


▼これら一つ一つがデザインの勉強になっています。

▼試行錯誤を経たらここに発表していきます。


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倉嶋 洋介
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