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ならまち、でタイムトリップ
こんにちは
今年初めに奈良市にある、ならまちに行ってみました。
そこは歴史も古く、古い街並みも寺院も多く残されたエリアです。
東大寺や興福寺等も有名ですが古い街並み好きのボクとしては、行きたい、って思っちゃう場所。
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ということで、今回はならまちを歩ってみたらタイムトリップしてるぞ、っていうお話をしていきます。
日々の合間にのぞいてもらえたら嬉しいです。
では始めますね。
■ならまちって?
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仏教の街から始まり、商業の街になり、観光の街という変化をしてきた奈良市の街。
奈良町というと、きたまち、ならまち、京終を含めたエリアを指すようです。
ボクが歩いたのは、ならまち。
そのエリアは元々、元興寺の伽藍(敷地)だったと言われています。
※エリアマップ等はリンクサイトをご参照ください。
格子が並ぶ古い商家の街並みが続き、直線よりクランクな道や蛇行したような道も多く感じますし、路地もありちょっと足を踏み入れてみるとそこに暮らす人の日常が垣間見れたり、寺院等に行き当ったり、まちと生活と歴史の距離が近い界隈、という印象を受けます。
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■当時があちらこちらに
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まだらな屋根瓦は1000年以上前のモノ
ならまち界隈は昔、元興寺伽藍だった場所。
今でも現存している元興寺や十輪院もみどころの一つとなっています。
そして歴史があるだけに、門をくぐればそこは「当時」になります。
完全に、とまでは言えませんが、当時の面影や香り(雰囲気)が体験出来ます。
もう少し言うと、外壁に覆われた内側は外側と切り離されます。
よってその空間にある、屋根瓦の風化具合や木の経年変化など建物の佇まいから当時というものを感じ取っているのだと思います。
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建築家ブルーノ・タウトも称賛したと言われている.
ならまちを歩いていると町家が立ち並ぶ通りが多く目に入ってきます。
ここにも、当時、を思い浮かべる風景があります。
しかし、「当時」と括ってしまうとうやむやになってしまいますが、寺院も街並みも建造された時代は異なります。
つまり、1000年以上前には仏教文化の普及によって栄えた奈良の街。
その時は平城京という首都でした。
その後は遷都により都が京都に移り、仏教文化を残しつつ時代は流れ、江戸時代にはお伊勢参りがブームとなり、街は宿場町という商業の街に変化していった歴史があると言われています。
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ですので、ならまちで見かける格子の街並みの多くは江戸時代辺りに形成されていった町家であるということになります。
それらを知って、歩いてみるとある事に気づきます。ならまち界隈に身を置くことは1000年以上前から現在を行き来している、っていうことになるのではないでしょうか。
言い換えるなら、タイムトラベル、です。
そうなると、
ならまちを訪れた人たちはタイムトラベラーってことになりますし、そこにあるモノゴトは皆ファンタジーではなく、本物の歴史の姿が在る、というリアリティーのある旅を楽しむことが出来ると思います。
■ならまち界隈の日常
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歩いていると、そこに住まわれている方々の日常があります。
家々の軒先に吊られている、人形っぽいもの。
これは、身代わり申(さる)と言われていて、お守りというか魔除けのような存在で庚申信仰から始まった風習と言われています。
信仰と聞くとちょっと距離を感じますが、庚申堂は「庚申さん」と呼ばれてならまち界隈では親しみも込められていて通りの風景にどこか人情味を感じます。
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ならまち界隈(歴史ある場所)から帰る時はまた駅に向けて商店街を抜け、現代的なカフェでひと休みしてみると、今、に戻ってきたような不思議な感覚です。
そして電車(自動車でも)という現代の乗り物を利用するって考えてみると面白い(昔から今に至る)体験が奈良では出来るなぁと思います。
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商家の街並みに見かける折り畳みのテーブル(またはベンチ)
ふさいでいる戸も開けて臨時的な売り場にすることも可能.
今回は触り程度でしたが、まだまだ深みがあるならまち界隈、その他のエリアにも足を運んでみたいです。
また伺います。
ということで、
この辺りで失礼します。
今回もお付き合いくださりありがとうございました。
ではまた。
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▼note特集に取り上げていただきました。
▼よろしければこちらもご覧ください
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