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向こう側に人を感じられるデザインを目指して

こんにちは

前回はオンラインショップ運営をしていて、焦らずにじっくり植物を育てていくようにしていこう、そんな備忘録の回でした。

▲よろしければご覧ください。


それでは今回のお話に入っていきます。

いま、KURAMOCO商品の新しい仲間を作ろうと試作や設計を進めています。
アイデア段階では思いつくままにメモしたりスケッチして残したりしていますが、試作段階に入るとただ闇雲に色々作るわけでもないんですね。

これから作り出されていくモノは、まず作品の背景として文脈を持たせてからカタチにしたいと思っています。

ですので作品のカタチには共通する、何か、が必要でそれがバラバラだとどこに向かっているのかもわからないまま進むことになってしまいます。

KURAMOCOが作り出す作品というのは、母体の倉島木工所が培ってきた木工技術と木という自然素材が活かされていることが基本としています。

木×技術×〇〇=KURAMOCO、という感じです。
(〇〇は木以外の素材だったり、空間だったり、人だったり、いろいろ)

■四角の角を丸く


KURAMOCOの特徴というと、職人さんによる手仕事から生まれる温もりが感じられるモノです。
技巧を駆使した豪華絢爛な細工品を目指しているわけでもなく、長く使っていけるように作る、という部分に手仕事の技術を活かしていくのがKURAMOCOだと考えています。

どこか無骨だけど安定(安心)感はあるよね、です。

そこで現在設計をしていて、共通する加工として木の角を丸くするデザインを取り入れようとしています。
四角形の角を丸く面取りした角丸というカタチ

身近なところだと、WEBサイトのボタンやアプリの四角を見てもらうといいかもしれません。
あとはスマホ、特にiPhoneの形状は角丸の長方形になっています。

スマホやアプリの角は丸い

意外と日常のどこかに角丸の四角が点在しているんです。

なぜ木を角丸にするの?

と、感じると思います。
まずは四角形と角丸四角形の形状から感じる印象の比較をお話したいと思います。

■距離感を縮めるデザイン

ボクも感覚的に全体の一部に丸みがあるのは良いなぁと思っていたんですが、もう少し言語化出来るよう調べてみました。

角ばった四角形
安定、規律、落ち着き、信頼、硬い、堅実、美しい
と言った印象を形から受けると言われています。

反面、角丸の四角形は、
穏やか、かわいい、温かい、優しい、柔らかいetcのようです。

そこから言えるのは、角丸の四角形優しく温かな気持ちにさせてくれる効果があると言えます。

そして、これらの点をKURAMOCOの作品に置き換えていくと、皆さんに感じ取っていただきたいメッセージは「親近感」

これが角丸にデザインする理由です。

先ほど述べたように技巧を駆使したモノに偏ってしまうと、緊張感がありさらには誰に向けた作品?と自己完結になってしまいます。

KURAMOCOが作り出すモノは作品を通じて相互に人を感じる作品にしたいんです。

作り手は使い手のことを思い作る
使い手はちょっとした手加工に人を感じる
作品を通じて人と人とが結ばれている、
というストーリーを込めたい。

それを形として表現している一つが角丸です。
全てのデザインに角丸のような丸みを採用するかはその都度検討していくので、文脈を表現する一つの手法と思っていただければ。
(シリーズとかになっていくと良いなと)

こうして形状に込めていく意味を文脈として繋げていきながら設計から製作、そして商品まで丁寧に進めていきます。

じゃれ合う

ということで、ちょっとしたカタチに意味を込めてみた、というお話でした。
それでは今回はこの辺りでおしまいにします。

ここまでお付き合いいただきありがとうございます。

ではまた。


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倉嶋 洋介
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