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ワイドショーの事実と意見

週末の朝に、何気なくつけたテレビのワイドショーにイライラすることがあります。コメンテーターの事実とは異なる個人的な意見や、司会者の通り一遍なまとめ方などにイライラするのです。それならテレビを消せば良いのですが。

ニュース番組には、「事実」と「意見」があります。ニュースで重要なのは「事実」でしょう。「事実」と「意見」は区別しないといけません。難しいのは憶測に基づいた「事実」です。鵜呑みにしないで正しいのかどうか、確かめなければなりません。とはいえ確かめられない事実もあります。コロナ禍では、そんな「事実」に振り回されていたように思います。

よく知っていることや知っている場所などが取材されてメディアで報道されたのを見聞きすると、ほんとうは違うんだけどなあとか、そう捉えるのかと思うことが良くあります。

間接的に聞く話が直接聞いてみると違っていることもあります。噂話はその最たるものですね。

「事実」といっても捉え方で脚色されてしまうのでしょう。「意見」で塗り替えられてします。

生成AIのPerplexityに「ニュースには事実と意見がありますか」と聞くと、まっとうな回答をもらえました。

“ニュースには「事実」と「意見」の両方が含まれています。事実は客観的で検証可能な情報であり、誰にとっても同じ意味を持ちます[4]。一方、意見は個人の考えや感想であり、主観的な要素が強く、検証が難しいことがあります[2][5]。特にメディアでは、事実の後に意見が続くことが多く、これがニュースを面白くする一因となっています[1]。情報を正しく理解するためには、事実と意見を区別する能力が重要です[3].

情報源
[1] 「事実」と「意見」が分けられない人が多いのは当然かも? - note https://note.com/blightly_days/n/nbe626dab424b
[2] 「事実と意見を混同する人」がなんとも危うい理由 https://toyokeizai.net/articles/-/610952?display=b
[3] [PDF] ワークシート② 事実と判断・意見を区別しよう - NIE 教育に新聞を https://nie.jp/teacher/advisor/report/398270c8abeb59f3ac58cb20f66f5b207e28cb8b.pdf
[4] 具体的に伝えるためのコツ ~事実と意見を区別しよう~ | NHK for ... https://www2.nhk.or.jp/school/watch/clip/?das_id=D0005320358_00000
[5] 私って情弱!?「事実」と「意見」を履き違える人の盲点 https://chanto.jp.net/articles/-/277166?display=b

Perplexity


Perplexityは情報源が表示されるので良いです。生成AIが生成する文章も「意見」のようなものですから、情報源で論拠を確認すると良いですね。

惑わされたり、振り回されたりしないように「事実」と「意見」を区別するように心がけ、つまらない意見にイライラしないようにしたいものです。

ここまで書いて、タイトルに決めた「ワイドショーの事実と意見」で検索をしたら、元テレビ朝日プロデューサーの鎮目博道さんの、『なぜワイドショーは「個人的な意見」しか言えないコメンテーターを重用するのか』という記事を見つけました。

"テレビの業界人はついつい「話がわかりやすくて」「見た目が良かったり爽やかだったりして」「テレビ的なことを理解してくれている」人を優先して番組に呼びがちです。専門家の場合もそうですが、「コメンテーター」と呼ばれる人たちは特にそうです。“

なぜワイドショーは「個人的な意見」しか言えないコメンテーターを重用するのか/プレジデント


これは「事実」でしょう。

“僕は以前から、「ニュースや情報番組にコメンテーターは実はいらないのではないか」と少し思っていて、新型コロナウイルスの問題を契機に、その思いが一層強くなってきています。"

なぜワイドショーは「個人的な意見」しか言えないコメンテーターを重用するのか/プレジデント


この記事は2020年5月27日のもので、1回目の緊急事態宣言が解除された翌日のものでした。緊急事態宣言は2020年4月7日に東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に、4月16日に全国に対象を全国に対して発せられました。

当時の報道番組は酷かったと思います。明確な「事実」がわからないので、不安ばかりが煽られていました。

"僕は、本来テレビのニュース・情報番組に出演するのは、「キャスター」と「専門家」と「取材者」だけでいいと思っています。"

"コメンテーターを登場させる番組演出はもう、必要とされなくなってきているのではないかと思うのです。"

なぜワイドショーは「個人的な意見」しか言えないコメンテーターを重用するのか/プレジデント


テレビ局の現場でもそう思っていたわけです。

“せっかくニュース・情報番組がたくさんあるのですから、もっと「事実」を扱う数を増やしたら良いと思います。これほどたくさんのニュース・情報番組がなかった20世紀と比べても、残念ながら扱うニュースの項目数は増えていないような気がしますし、下手すれば減っているのではないかとすら思えます。“

なぜワイドショーは「個人的な意見」しか言えないコメンテーターを重用するのか/プレジデント


これはその通りですね。昼間のワイドショーなんてひどいもので、同じネタを繰り返し、繰り返し、続けています。報道したあの事件のその後はどうなったのかといった掘り下げた事実の報道はほんとうに少ないです。

コロナ禍が去って日常が戻ってきましたが、ワイドショーは同じネタを繰り返し、少ない「事実」に、テレビ的に都合の良いコメンテーターの「意見」で時間を潰していて、変わってないですね。まぁ、これは私の「意見」ですが、たぶん変えてしまうと視聴率が下がるんでしょうね。つまらないです。

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