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読書メモ『サイレント・コミュニケーション ~犬のメッセージに気づいたとき、あなたが変わる~』ロージー・ラゥリー著

子どもの頃からアパート暮らしで、ペットは鳥ぐらいのものでした。家人からは犬を飼いたいと言われましたが、なかなか踏ん切りがつかずこの歳になってしまいました。

犬を飼い始めて1年になります。こんなにも素晴らしい生活を与えてくれるものとは思いませんでした。日々癒されます。毎日の散歩で自身の体も健康になりました。

初めて犬を飼うので、犬の飼い方に不安で、本を読んだり、ネットで調べたり。世の中には情報が溢れています。心配事はつきません。

そうした中で出会ったこの本はとても印象的でした。こころが楽になりました。

人間が犬のリーダーにならなければ、犬が人間を支配しようとする、優位に立とうとするというのは、デビッド・ミーク(www.davemech.com)によるドミナンス・ヒエラルキー理論というものだそうですが、彼は自身の誤りを認め、人々の意識からドミナンス理論(支配性理論)を根絶しようとしているそうです。この理論にとらわれた記述はいまだにネットでも多いです。

犬を散歩させるときには引っ張らせてはいけないとか、オスワリ・オテ・フセはできるようにしなければならないとか、社会性をつけなければならないとか。

トレーナーに相談してしつけをしなければならないのでは迷ったこともありました。

しかし、この本を読んだら、そんな心配は無用であると思いました。犬の行動を観察して、そこから発せられるサイレントコミニケーションを理解して対応していけば、犬との関係はずっと幸せに楽しく楽になるのです。

散歩のコースはもう決めません。犬の好きな方向へ一緒に行きます。途中で立ち止まったら、ぐいぐい引っ張るのではなく、静かに待ってあげます。犬のサイレントコミュニケーションのまねをして、犬と会話します。

私たちが気づこうともしない犬のしぐさに多くのメッセージがあることがわかります。愛犬が私たちにしぐさで語りかける「 silent communication」を読み解くことができれば、愛犬との暮らしがより豊かなものになるでしょう。

サイレント・コミュニケーション/ロージー・ラゥリー

とても良い本に出会えました。優しい気持ちで愛犬との暮らしを楽しみたいと思います。


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