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昔読んで忘れられない戦争漫画

『ゴジラ-1.0』を観て、昔読んで忘れられない戦争漫画を思い出しました。

しかしタイトルを思い出せません。連載ではなく、一話読切のものでした。特攻の話でした。

人間魚雷「回天」の話だったのではないかと検索したら、横山まさみち先生の『人間魚雷 回天』がありました。メルカリで本を入手しました。心待ちにしていましたが、届いた本は昔読んだものではありませんでした。

人間魚雷「回天」は、先の大戦末期に海軍が開発した特攻兵器です。魚雷の本体に外筒を被せ、1人乗りのスペースを設け、操船装置や潜望鏡を付けたものです。私は呉の大和ミュージアムで試作機を見ましたが恐ろしいものでした。平均年齢21歳の100名以上の命が失われました。

回天にこだわっていたので見つからなかった昔読んだ戦争漫画は、回天の話ではなく、「桜花」の話でした。

「桜花」もまた海軍が開発した特殊滑空機です。機首部に大型の爆弾を搭載し、母機に吊るされて目標付近で分離し発射され、搭乗員が誘導して目標に体当たりする特攻兵器です。55名が特攻して戦死しました。

戦争漫画はこの「桜花」に乗って特攻する、貝塚ひろし先生の『番長特攻す!』でした。電子版を見つけました。さっそく購入して読みました。昔の記憶が戻ってきました。

若い私には死ぬことは恐怖でしたから、戦時中に特攻で死んでいった若者の気持ちに思いを馳せます。戦争にならないように祈りました。

昔のマンガが電子版でも読めるとは素晴らしいことです。若い人たちにも戦争漫画を読んで欲しいと思いました。二度とあのような時代が来ないことを切に願います。

番長特攻す! (ゴマブックス×ナンバーナイン)

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