ボケない脳をつくる生活習慣 ~運動~
今回はボケない脳のつくり方の土台となる生活習慣の中から、運動に関しての部分を書いていこうと思います
脳の健康になぜ運動が大切かというと、
『脳に一番効く薬』だからです!
その理由を解説していきます
運動が脳に一番効く薬ってどういうこと?
そもそも人間を含む動物は、運動をすることで脳が発達します
そのため、狩猟採集をしていた時代に1日中歩いたり走りまわって狩りをしている日常を送っていたことが、健全に脳を発達させていったのではないかと言われています。
ちなみに、人間は全身から汗をかいて体温調節ができるため持久力が高い生き物に分類されます。
他の動物はハァハァと舌を出して息をしたり、鼻先や肉球などの一部分から汗をかくことによって体温を調節しています
そのため、一度上がった体温を下げるのにはかなりの時間が必要になります
瞬発力では動物が有利でも、1日中人間に追い掛け回されて逃げ回っていると、体温が上がり熱中症のような状態になり最終的には人間に捕まってしまっていたのではないかと言われています(※諸説あり)
人間は全身から汗をかく能力を持っているため、長時間動き回ることができ、結果として脳の発達に繋がったとされています(※諸説あり)
実際に運動による脳の状態を確認すると、基本的にすべての脳機能が活性化しています!
新聞や本屋さんに置いてある、間違い探しやクロスワード、ナンプレなどの脳トレ関連の問題集はその特定の部位は鍛えられますが、他の部位に影響を与えることはありません。(例えば、ナンプレをしたらナンプレをする能力は向上しますが、記憶力や運動能力などには影響はありません)
つまりイスに座って問題集を解くよりも、外を散歩している方がはるかに脳が発達します!
他にも、体を動かすことによってBDNF(脳由来神経栄養因子)という物質をつくる能力が上がったり、筋肉からはマイオカインというホルモンが分泌されやすくなります
BDNFは神経細胞の成長を促して新しい神経細胞をつくることを促してくれます
しかも、学習や記憶、高度な思考に必須の海馬・大脳皮質・大脳基底核で活性化されます
マイオカインというホルモンは慢性的なストレスによる毒素を無害化する働きや脳や体の老化を遅らせる働きを持っています
つまり運動は、脳は活性化するし、ストレスには強くなるし、老化も遅らせてくれるしとまさにお薬のような存在です!
ちなみに
よく座り過ぎはよくないと聞くと思いますが、
これまで見てきたように人間は動くことで脳の発達や老化を遅らせることに成功してきました
逆に動かなければ脳も体もどんどん老化が進んでいくということです
座っている時間1時間長くなると死亡率は2%上昇するという研究もあるほどです
せっかく運動していても座っている時間が長くなればなるほど、運動の効果は無くなってしまいます
現代はテレビやスマホの普及やパソコンを使用した仕事が増えたり、電車や車の普及により座って過ごす時間が長くなる生活様式になっています
最近の研究では11歳頃から脳の老化が始まるとされています
どんな運動が脳に効くのか
最後にじゃあ結局、どんな運動をどのくらいすればいいの?
という疑問に答えていこうと思います
結論から言うと、
心拍数が上がる中程度の負荷の有酸素運動を週150分以上行う
になります
年齢によって多少の基準に変化はありますが、基本はここになります
子どもは毎日1時間以上、公園の遊具やスポーツ、鬼ごっこなどの遊びを行う
65歳以上はどんな運動でもいいので、できるだけ長時間体を動かす
週に2日は筋肉強化やバランスと柔軟性を向上させる運動や体操を行う
など
例えば散歩(ウォーキング)のように、ドキドキと心拍数は上がらない運動は意味がないかというとそうではありません
ただし、ドキドキと心拍数が上がる運動の方がより効果的です
運動時間に関しても、週150分を1日で行ってもいいし数日に分けて行っても問題はありません
(1日50分×3日=150分でもOK)
持病をお持ちの方や運動に制限がある方は、それに合わせて行ってください
運動に関してはたくさん研究がされており、散歩、ランニング、ヨガ、筋トレ、性行為に至るまで、あらゆる種類の運動が脳の活性化に繋がります!
なので、「持病や運動制限があるから…」ではなく
自分ができる方法で体を動かせば十分に効果があります
ぜひ、自分に合った方法で体を動かしてみてください!
運動は生活習慣なので、長く続けることが大切です
無理して3日坊主で終わるよりも、サークルに入って仲間を作ったり、犬の散歩を頑張るなど楽しみながら長く続けられる方法を見つけてみてください
では、今日はこのへんで
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