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風邪の予防にはビタミンCではなくビタミンD!という話

まだまだ風邪やインフルエンザの流行る季節ですね。

昔から、風邪の予防や引き始めにはビタミンCが効く!
と言われていますが、実はビタミンCの予防効果は
効く可能性がある』程度で、
まだまだ一致した見解が得られていないのが現状です。

そんな中、
新型コロナウイルスが流行り始めたのをきっかけに
日本人の98%がビタミンDが不足しているという驚きの
研究結果が発表され注目を集めました。(※)

ビタミンDは、
日光に当たることで体内で生成することが出来ますが、
新型コロナウイルスが流行っていた時は
外出が制限されていたので、
日光に当たる機会が減り、十分なビタミンDを生成できなかった
可能性があります。

また、
ビタミンDにも種類があり、
キノコ類に含まれる植物性(ビタミンD2)と
魚や肉類などの動物性と日光由来(ビタミンD3)がありますが、
植物性のビタミンD2はほとんど検出されなかったとのことです。

しかも、
年齢が低くなるほど充足率が低い傾向にありました!

このあたりから
ビタミンDに注目が集まるようになり
ビタミンDは骨を強くするだけでなく、
ガンや認知症の予防、心疾患の予防、免疫調整、神経の伝達調整など
様々な効果があることがわかり始めています。

その中でも
風邪の予防効果がある!
として最近ではよく話題になっています。

今回は、
ビタミンDの風邪の予防効果と
その他の風邪予防の方法をまとめてご紹介します!



ビタミンDの風邪予防効果

『新型コロナウイルス感染症予防および重症化軽減におけるビタミンDの臨床的意義』(※)

という論文の中で、
タミンDが不足している人は呼吸器感染症(いわゆる風邪症状)
リスクが高い
よ、という先行研究が紹介されていました。

他にも、
ビタミンDが不足している人は
インフルエンザ感染や新型コロナウイルスの重症化のリスクが高い
との先行研究も紹介されています。

その中でも興味深いのは
サプリメントでビタミンDを1日1200IU摂取したら
季節性インフルエンザA型の発症リスクが42%減少しました。
(6歳~15歳の学童期の小児を対象)

しかも、
ビタミンDを摂取した群は喘息の発作が有意に少なかったことも
わかりました!

ビタミンDスゴイ!

他の研究(メタ分析)でも
ビタミンDが風邪予防に効果があることが示唆されています!
(エビデンスの質は中程度)(※)


その他の風邪予防対策

『風邪症候群の予防に関するメタ解析論文レビュー』(※)
では、ビタミンDの他に、

  • プロバイオティクス

  • エキナセア

  • ゼラニウム(漢方)

  • 運動

  • 亜鉛含有薬

  • 手指衛生とマスク着用

  • 湿気やカビによる建物損壊の改修

が風邪予防に有効であると報告されています。

この論文でも
ビタミンCに関しては
予防効果が認められている文献もあるが
有意差が認められないものもあり、今後も検討が必要
と結論付けられています。


まとめ

いかがだったでしょうか?

風邪予防の効果が認められている方法は

  • ビタミンD

  • プロバイオティクス

  • エキナセア

  • ゼラニウム(漢方)

  • 運動

  • 亜鉛含有薬

  • 手指衛生とマスク着用

  • 湿気やカビによる建物損壊の改修

でした。

特にビタミンDは
日本人の98%が不足しているいるとも言われているので
サプリメントやしらす干し、いわし、鮭、キノコ類などを
積極的に摂取したいところです。

他にも、
ラクトバチルス菌・カゼイ菌・ラムノサス菌と言った
プロバイオティクスも有効でした。
(ヤクルトなどに含まれています)

食品に言えることですが、
薬ではないので長期間摂取することによって効果が表れます。

風邪を引きそうになったら食べるのではなく、
日々の食生活を見直すことが大切です!

また、
風邪予防として有名なビタミンCですが、
研究の世界では有意な効果が認められないという結論に至っています。

どれも
さらなる検討が必要ですが、
今回ご紹介した方法を参考に風邪に負けない体を作っていきましょう!

ではでは、今日はこの辺で

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