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【開催報告】業界リーダー・イノベーターと食の未来を考える2日間 「食のサステナビリティ共創・協働」フォーラム2024レポート



■「食のサステナビリティ共創・協働」フォーラム2024について

 株式会社クラダシが運営する「クラダシ基金」の活動の1つとして、フードロスや気候変動といった、さまざまな「食」に関わる課題を、企業間・官民での連携や協働を通して解決を目指す「食のサステナビリティ研究会」があります。
その活動の一環として、「食のサステナビリティ共創・協働」フォーラムを2024年10月21日(月)・22日(火)に開催いたしました。

私たちのくらしを支え、彩り豊かなものにしていく「食」は、地球環境や、農業・水産業・食品製造業をはじめとした食料サプライチェーンに携わる多くの人びと、社会基盤の上に成り立っています。フードロスや気候変動といった、さまざまな「食」に関わる課題を解決するためには、企業間・官民での連携や協働が必要だと考え、2022年より食のサステナビリティ研究会を立ち上げるとともに、イベント開催などを通じて持続可能な食の未来のために探求を続けています。
3回目となる今年は、初めて2日間にわたり開催いたしました。1日目はクラダシが運営する社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」に参加した学生による最終合同報告とピッチコンテストを開催。2日目は国内外を各界の最前線で各分野を牽引されている有識者や先進企業の方々にご登壇いただくと共に、ネットワーキングの開催、さらに「食×サステナビリティ」の領域で課題解決に挑むスタートアップ企業によるピッチコンテストも実施、と盛り沢山の内容になりました。

1日目の「クラチャレピッチアワード2024~Z世代の大学生たちが描く、食と地方創生の未来~」の開催レポートはこちら

■開催にいたるまで

 3回目の開催となる今年は、「サステナビリティ経営」・「エシックス経営」といった経営戦略についてや、「自然資本」・「B Corp」・「Well-being」などのキーワードを切り口に、さまざまな食の課題における協働事例を交えながら、「食のサステナビリティ」について考え、議論する機会を提供いたしました。
昨年を大幅に超える、20名以上の登壇者や審査員の方に協力をいただき、初の試みとしてスタートアップピッチも同時開催が決まったことで、より多くの視点から「食」課題を皆さんと考えることができるのではないかという期待を持ちながら準備を進めてまいりました。
また食の課題を解決していきたいとの理念に共感いただいて、三井不動産株式会社をはじめとする、多くの企業に、協賛企業としてご支援いただき、無事開催することができました。

▼ご登壇者・審査員の皆さま(順不同) 
名和 高司 氏 (京都先端科学大学教授 一橋大学ビジネススクール客員教授)
森島 千佳 氏 (味の素株式会社 執行役常務 サステナビリティ・コミュニケーション担当)
磯貝 友紀 氏 (Japan Activation Capital Chief Sustainability Officer)
吉川 千景 氏 (水産庁 漁政部加工流通課 認証推進班 課長補佐)
垣添 直也 氏 (MEL協議会 会長 )
志水 豪 氏  (キリンホールディングス株式会社 CSV戦略部・主務)
市來 南海子 氏 (PwCサステナビリティ合同会社 シニアマネージャー)
柳原 芙美 氏  (株式会社パレスホテル ブランド戦略室 室長)
梶原 建二 氏  (株式会社ニールズヤード レメディーズ 代表取締役)
岡本 勇治 氏  (フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクト 代表取締役社長CEO)
溝渕 由樹 氏 ( 株式会社ovgo創業者/B Market Builder Japan共同代表)
大楠 絵里子 氏 ( ダノンジャパン株式会社 コーポレートアフェアーズ本部長)
瀧本 大輔 氏  (『WIRED』日本版 デジタル副編集長)
秋山 隆宏 氏 (株式会社電通 BXクリエーティブ・センター 事業開発ディレクター)
橋岡 靖 氏 (兼松株式会社 気候変動対策事業課 GXアクセラレーター)
菊永 義人 氏 (三井不動産株式会社 日本橋街づくり推進部 グループ長)
川本 拓己 氏 (株式会社シグマクシス プリンシパル)
長内 あや愛 氏 (食文化研究家 株式会社食の会 代表取締役 株式会社フェルメクテス Chief Branding Officer)
上田 将大 氏 (株式会社オカラテクノロジズ 取締役)
河原 あい 氏 (株式会社オリゼ CTO)
鈴木 健人 氏 (株式会社Eco-Pork 取締役CFO)
濱田 聖也 氏 (GOODGOOD株式会社 執行役員)
柳父 豊 氏 (株式会社YUMRICH 代表取締役)
村田 靖雄 氏 (Future Food Fund株式会社 ファンドマネージャー)
徳谷 智史 氏 (エッグフォワード株式会社 代表取締役社長)
黒田 海椰 氏 (日本流通産業新聞社)
津川 翔 氏  (キリンホールディングス株式会社  ヘルスサイエンス事業部 新規事業グループ 主査 )
阪上 かおる 氏 (株式会社セブン&アイ・ホールディングス  経営企画部 オフィサー)
川本 拓己 氏 (株式会社シグマクシス プリンシパル)

※当日のタイムラインは下記をご覧ください。(開催は終了しています)
https://kuradashi-forum.com/2024/index.html

■フォーラム当日の様子

 会場参加・アーカイブ配信合わせて、600名を上回る方々に参加お申し込みをいただき迎えた当日。会場では約340名の方々にセッションやネットワーキングにご参加いただきました。
「食」のサステナビリティという共通の課題意識や現在の問題を解決したいという熱意を持つ方々にご参加いただき、非常に熱い会となりました。




開催終了後のアンケートでの平均満足度は4.4点(5点満点)となり、95%の参加者に非常に満足・満足とご回答いただき、過去3年で最も高い評価をいただきました。「新しい視座を与えてくれ、非常に有意義なセッションでした。」「食を取り巻く業界での多様な取り組みについて、基礎的なコンセプトのトレンドから具体的な実践事例まで密度の高い情報提供をいただき、多くの気づきがありました。」など嬉しいお声もたくさんいただき、当初の目標であった「『食のサステナビリティ』について考え、議論する機会を提供すること」は達成できたのではないかと感じております。

■今後に向けて

 クラダシは今後も、食の社会課題の発信や解決策の模索のために、「食のサステナビリティ研究会」を通じて、交流・啓発や新たな共創・協働事例の創出に取り組んでいきます。来年のフォーラム開催については、まだまだこれから企画・検討を行っていく段階ですが、今回の学びや反省を生かして、より食に関わる企業や行政など、ステークホルダーの皆さまにとって実りあるものを創っていきたいと思っております。
また、これまで同様、企業間および官民連携で食の課題に向き合うため、「食のサステナビリティ研究会」の勉強会の開催によって、食のサステナビリティ課題についての情報収集および食品関連企業への発信、交流機会の提供も行ってまいります。
ぜひ、フォーラムや勉強会などの企画・運営・参加にご興味のある方はぜひお問い合わせください。
食のサステナビリティ研究会 法人会員 参加お申込みフォーム


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