秋の免疫力を高める薬膳レシピ
今朝は金木犀の香りがふわりと香り、秋の香りだなあと嬉しくなりました。金木犀は、涼しい秋風に乗って香りが広がるため、夕方や早朝に特に香りが強く感じられると言います。
季節を嗅覚で感じられる人は案外少ないと言われていますが、この金木犀の香りは強く甘い香りで街路樹や庭先に植えられていることの多い植物なので、皆さんも嗅覚で季節を感じられるのではないでしょうか?
私は北海道で7年ほど住んでいたので、金木犀のこの強い香りがとても懐かしく感じます。
秋は大好きな季節ですが、寒暖差も大きくなる時期ですので、体調を崩しやすい季節でもあります。自律神経が乱れたり、乾燥による防御機能の低下など、身体にかかる負担を少しでも和らげられるようケアできるといいですよね。
長くなったので、必要な部分だけでもぜひ参考にしてください。
金木犀の香りの効果
金木犀の香りもまた、この季節にぴったりの効果を持っているので、少しアロマの知識も取り入れましょう。
・リラックス効果:甘く落ち着いた香りは、自律神経を整え、心の安定を促します。
・ノスタルジー:金木犀の香りは、多くの人に懐かしさや穏やかな気持ちをもたらすと言われています。
・漢方的視点:香りが心を開き、ストレスを和らげる「開竅(かいきょう)」の効果も期待されます。
このように、金木犀の香りは自律神経を整え、心の安定に働きかけてくれます。
秋は焦燥感や物悲しさを感じやすい季節です。冬に向かい日照時間が短くなったり、寒さは生命の危機を感じやすいものです。そして、外気の寒暖差は自律神経の乱れを引き起こします。こうした、季節的な不調に対して、植物がきちんと癒しの効果をもたらしてくれているというのが、私はとても好きです。
アロマの精油として、濃縮された成分を活用するのもいいですが、自然の中で感覚的に取り入れ、程よく適度に癒しの効果を得られるというのが、本来の在り方なのだろうなと、改めて感じさせてくれる金木犀の香りです。
🌿 今日の献立:心と体を整える薬膳メニュー
この献立は、身体を温め、消化を促し、免疫力を高めるバランスの取れた内容です。特に、生姜や豆腐、蓮根など、秋から冬にかけての体調管理に適した食材が多く含まれています。これから一品ずつ、薬膳的な効果と簡単なレシピを解説します。
蓮根と豆腐焼きのあんかけ
🌿 薬膳効果
蓮根:肺を潤し、咳や痰の改善を助けます。また、血液の巡りを良くするので、疲労回復に効果的です。
豆腐:胃腸に優しく、余分な熱を取って体を潤します。乾燥肌にも有効です。。
生姜:体を温め、冷えを追い出します。消化を助け、あんかけの温かさで内臓を癒します。
〈レシピ〉
蓮根100gをすりおろし、豆腐150g、生姜ひとかけを加えて混ぜる。片栗粉大さじ3、塩小さじ1/3、鰹節4gで味付け。
卵焼き機で油を熱し、生地を流し入れて平にし、アルミ箔をかぶせ弱火で3分蒸し焼き。
卵焼きのように巻き、3つ折りにして再度両面を弱火で2分ずつ焼く。
生地を取り出した後、卵焼き機にあんかけの材料(出汁200ml、砂糖小さじ1、みりん小さじ1、しょうゆ小さじ2)を入れ、とろみがつくまで加熱して完成。
鶏そぼろと卵の2色丼 生姜の梅酢漬け添え
🌿 薬膳効果
鶏肉:胃腸を温め、気を補い、元気を与える効果が期待できます。
卵:血を補い、疲労回復をサポート。精神安定の効果もあります。
梅酢:消化促進、疲労回復、夏バテや食欲不振を改善する働きがあります。
生姜:体を温め、免疫力を高める効果が期待できます。
〈レシピ〉
鶏ひき肉100gを醤油・みりん各大さじ1で炒め、そぼろにする。
卵2個を砂糖少々で甘めに味付けし、炒り卵を作る。
丼にご飯をよそい、鶏そぼろと炒り卵を2色に盛り付ける。
生姜の梅酢漬けを添え、さっぱり感をプラス。
もやしの味噌汁
🌿 薬膳効果
もやし:余分な熱を冷まし、体内の水分バランスを整えます。
味噌:消化を助け、腸内環境を整える働きがあります。
出汁の旨味が胃腸の働きをサポートし、疲れた体に優しい。
〈レシピ〉
もやし1袋をさっと洗い、水400mlを沸かした鍋に加える。
沸騰したら味噌大さじ1を溶き、さっと煮立たせる。
器によそって、仕上げに好みで青ネギを散らす。
きゅうりのラー油和え
🌿 薬膳効果
きゅうり:余分な熱を取り、むくみを解消します。
ラー油:血行を促進し、食欲を刺激します。特に冷えがちな体を温める効果が◎。
ごま油:体内の「潤い」を補い、肌や粘膜を保護します。
〈レシピ〉
きゅうり1本を乱切りし、塩もみして30分置きます。
きゅうりから出た水を絞り、ごま油大さじ1、ラー油小さじ1で和える。
仕上げに白ごまを振りかけると、香ばしさが加わります。
🌿 体調管理に役立つ献立の薬膳効果
この献立は、冷えや疲れの改善、胃腸を労わり、免疫力アップを目的としたメニューです。
生姜や鶏肉で体を温める効果があり、寒暖差が大きくなる疲れやすい季節のサポートに効果的です。
蓮根や豆腐で潤いを与え、乾燥対策を取り入れています。
もやしの味噌汁やきゅうりの和え物でさっぱりとしたアクセントを加え、胃腸に負担をかけません。
身体に優しい薬膳献立で、心も体も整えましょう!
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