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【詩】空のコップ

空のコップがちょこんと
コースターの上に置かれている

底のほうは少し濁っているけれど
時折、くすぶった輝きが垣間見えるのを
ぼくの目は見逃さずに捉えた

手に取った時の大切さ
日にかざした時の高らかさ
キラキラと放たれる思いを秘めている

ああ、うれしいことがあると
仲間たちの歌が聞こえると

そして君に語りかけ
一緒ににこやかに笑う

思いが凝縮され、輝きの名の下に
乾杯の声が聞こえてくるかのように

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