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ナポリ人と暮らしてみれば

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大阪でナポリ料理レストランを営む僕のパートナーのモニちゃんとその父エンツォはナポリが故郷。ナポリに縁もゆかりもない僕がナポリに長期滞在してナポリ人と暮らしてみた率直な感想を淡々と…
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#泊まってよかった宿

【はじめに】ナポリ帰省・前日譚

「イタリア人にタイチみたいな髪型の人はいない!」エンツォは僕の髪型を見てそう断言した。僕はハハハと受け流しながら、肩の下まで伸びた髪を頭上で結んで、エンツォが作ってくれた白インゲン豆のパスタをスプーンですくってハフっと頬張った。 エンツォが主語を「イタリア人」にして話すときは脳内で「“ナポリに住む”イタリア人」に変換しなくてはいけない。彼にとっては地元のナポリこそ真のイタリアなのである。 同じく白インゲン豆のパスタを食べた僕のパートナーのモニカ(以下、モニちゃん)はエンツ

ナポリ下町の最安値B&Bのオーナー・チーロと素晴らしくテキトーな仕事ぶり

僕が約1ヶ月ほど宿泊したいと伝えると、B&Bのオーナーのチーロは紙とペンを取り出して「Giapponese(日本人)」というタイトルでメモをとり始めた。 タイトルの雑さに思わず笑ってしまったが本人はいたって真剣。まるまる1ヶ月同じ部屋を確保できなかったため、数日おきに部屋を移動しなければならないらしい。 チーロはスマホで予約帳の管理画面をいじりながら、1日ずつ「Giapponese」のメモ帳に僕が泊まる部屋を書き留めている。ひととおり書き終えるとメモを指差しながら「この日