ハッピーでトラディショナルなナポリ人のサマーバケーションにチラついたジェンダーロール
さて、アグロポリで過ごすサマーバケーションはそれから5日ほど、判で押したように同じことを繰り返す日々が続いた。起床して簡単に朝ご飯を済ませたら、コーヒーとパニーノをこさえてビーチへ行って日暮れ前までぼーっとして帰る、のループ。飽きたと言えばそれまでなのだが、同時にこれ以上ない贅沢のような気もする。不思議な時間だ。
ビーチから撤収したあとのディナーの準備はもっぱら女性陣の仕事だった。マリアが台所のリーダーとなってディナーの献立を作って鍋を振り、仕込みを他の女性陣に分担していく