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ナポリ人と暮らしてみれば

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大阪でナポリ料理レストランを営む僕のパートナーのモニちゃんとその父エンツォはナポリが故郷。ナポリに縁もゆかりもない僕がナポリに長期滞在してナポリ人と暮らしてみた率直な感想を淡々と…
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#イタリア語学習

【はじめに】ナポリ帰省・前日譚

「イタリア人にタイチみたいな髪型の人はいない!」エンツォは僕の髪型を見てそう断言した。僕はハハハと受け流しながら、肩の下まで伸びた髪を頭上で結んで、エンツォが作ってくれた白インゲン豆のパスタをスプーンですくってハフっと頬張った。 エンツォが主語を「イタリア人」にして話すときは脳内で「“ナポリに住む”イタリア人」に変換しなくてはいけない。彼にとっては地元のナポリこそ真のイタリアなのである。 同じく白インゲン豆のパスタを食べた僕のパートナーのモニカ(以下、モニちゃん)はエンツ

イタリア語能力ゼロの僕が発した最も長い文章とその理由

「Mi piace dolce in mattina, pero mi piace salato di più.」 これが僕がイタリアで発したイタリア語で最も長いフレーズだ(文法的に正しいかは不明)。ちょっとカンが良くて、イタリア語と南イタリアの文化がわかる人には、僕がどんな状況に追い込まれてこのフレーズを捻り出したかわかるかもしれない。 逆にイタリア語がわからない人にとってはチンプンカンプンだと思うので、何が起こったのかを順を追って解説してみよう。 前提として僕のイタ