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ナポリ人と暮らしてみれば

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大阪でナポリ料理レストランを営む僕のパートナーのモニちゃんとその父エンツォはナポリが故郷。ナポリに縁もゆかりもない僕がナポリに長期滞在してナポリ人と暮らしてみた率直な感想を淡々と…
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2022年10月の記事一覧

ナポリで誕生日を迎えてしまった僕を待ち受ける「ナポリ式誕生日」の洗礼

イタリアに滞在している間、モニちゃんの親戚に20人近くに会った。そしてその親戚たちの多くはナポリのフオリグロッタという地域に住んでいて、僕もフオリグロッタのB&Bを借りて過ごしていた。 モニちゃんは僕のB&Bのすぐ近くにある叔母のマリアの家に寝泊まりするのだが、マリアの家は親戚たちにとってベースキャンプのような場所で「とりあえずマリアの家に行くか」という調子で人が集まる。 多くの親戚と共に1ヶ月以上過ごすと、誰かしら誕生日を迎える人がいて、この日はマリアの夫のジジが誕生日

誕生日ケーキは自分で調達せよ!ナポリ初心者の僕が「ナポリ式誕生日」をどっぷり堪能した長い1日

僕に課せられた誕生日ミッションは、マリアのはからいによって「家族全員にご飯を奢る」というハードモードを逃れ、「ドルチェが評判のバルでホールケーキを調達する」というそこそこの難易度に調整された。 とはいえ、ちょっとモニちゃんに付いてきた異邦人である僕が、見知らぬナポリの下町フオリグロッタでホールケーキを調達できるのだろうか。 目的のドルチェが美味しいあのバルは、平日でも週末でも人でごった返している。店の不文律を無視して無闇に注文しようとすると店員、客を含めた360度から「な

ナポリの水回り事情。想像と現実

初めてイタリアに長期滞在するにあたって最も懸念していたのは水回りのインフラだった。具体的にはトイレ、水道水、風呂で、これらは多くの日本在住者が海外旅行する際に気にするポイントだろう。 まず、トイレは「まあ我慢できる」レベルだった。とはいえ、注釈をつけると「公衆トイレは除く」のだが。公衆トイレは小便器はパパっと済ませられるのでいいのだが、個室のトイレには便座がない場合が多く戸惑った。 いやいや、便座なしの洋式便所なんて和式よりタチが悪いぞ…と腰が引けてしまうのだ。便座がない