「ため池」と「現代アート」を巡る旅
唐突ではありますが、
つい最近参加した「ため池ウォーク」がなんだかすごく面白くて充実していたので、書き残したいと思います。
大分県は国東(くにさき)で地元のガイドチームが「ため池ウォーク」なるものを行っていると聞いて、
ため池を巡るツアーに断然興味が湧いた私は、
同じく興味津々な仲間たちと共に、参加してみることに!!
まずはミニお勉強会。
そもそも「ため池」ってなんだろう?
なぜこんなにたくさんの「ため池」があるの?
「クヌギ林」と「ため池」がタッグを組んだ農業が
世界農業遺産に認定されている?!
ガイドのみなさんのざっくばらんな話しぶりに、
わたしたちも質問が止まりません。
「こんなにたくさんのため池、
地域のみなさんで管理しているんですが?」
「ため池ごとに、その地域から”池守”が毎年選ばれます。
その”池守”がため池の番をするんです。
その決め方は…」
想像の斜め上を行く決め方で一同びっくり(笑)
その後も和気あいあい
「ため池」トークに花を咲かせます。
そしていよいよウォーキング、スタート。
その前に、小さな石を持って、出発するように言われます。
この地域にはいくつかの現代アート作品があり、
そこも一緒に巡ることができるのです!
「ため池」と「アート」、まぜまぜの旅です。
森の中の自然を楽しみながら、気持ちのいいウォーキングです。
一緒に歩いてくれた地域のお姉様は、大の植物好き。
クリスマスリースの素材集めが彼女のサブテーマです✨
そしてついに看板が現れました。
(お姉様は植物採集に夢中!笑)
ついに、ファースト・ため池「美迫池(みさごいけ)」とご対面。
下流にある2つのため池が不足した時のバックアップ池。
この地域の要となるため池で、江戸時代中期以前からつくり始められたのでは?とのこと。
「これはもう小さなダムだわ〜」
想像以上の大きさにびっくりしました。
今回わたしたちは「ほのぼのほのぼのコース」を選択。
ゆっくりと森散歩しながらいくつかのため池を巡りました。
↓こちらに掲載されているPDFパンフには
すべてのため池やウォーキングコースが掲載されていて、
眺めているだけでも面白い…
そのまま山歩きを続け、
気づけば開けた山のてっぺんにとうちゃーーーーーーーく!!!
旭日地区にある祇園山。
今回はやや曇りでしたが、視界良好な日は豊後水道、伊予灘、瀬戸内海などが一望でき、春と秋にはアサギマダラを見ることができるそうです。
なんだかとってもいい気持ち。
ここで。
ここまで一緒に過ごした「小さな石」をポケットから取り出します。
ため池ウォーキング開始前に、ひとつ選んで持っておくように言われた
あの石です。
ため池ウォーク出発地点から持ってきた「小さな石」を、
作品の一部に加えるように置きます。
これまで何人の人がこうして石を運んだのでしょう。
この作品はなにを言おうとしているのでしょう。
作品名は「首飾りー石を持って山に登る」。
島袋 道浩さんの作品です。
島袋さんのもうひとつの作品「光る道ー階段の無い参道」もすぐ近く。
一緒に鑑賞することができます。
2つのアート作品への入口(出口)▼
祇園山の現代アートをあとにして、地上へ降りていきます。
いい時間だったなぁ〜と充足感に溢れていると、
なんとも素敵な光景が…!
カフェ「朝日テラスひのわ」で
あったかいコーヒーをいただきました。
地域のみなさんが運営する地域の拠り所でホッとひといき。
「旭日テラスひのわ」で
美味しそうなブロッコリーもゲット!
今回は朝10時に集合し、昼前に解散。
ウォーキングやトレッキング初心者でも気軽に楽しめるのが◎!
なかなか知ることのできない「ため池」や、
貴重な大自然の中の「現代アート作品」、
そして地域のみなさんと触れ合える、良い時間となりました✨
▼この記事に関するインフォメーション
「世界農業遺産旭日プロジェクト(GAP)」
「世界農業遺産ウォーキングコース」
「現代アート:祇園山プロジェクト」
「衹園山の現代アート作品」
「旭日テラスひのわ」
🖊記事を書いたひと:国東ひとむすび事務局 泊(とまり)
👹「国東ひとむすび」の活動について