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12年のアルツ観察記録:母は自宅で逝きました(128):2021年3月

 
発病から12年2ヶ月/死まで0年10ヶ月
 
3/5
 財布が無い。長時間探す。タンス引き出しの下着の辺でRP(リハビリパンツ) に埋もれているのを発見。金額はゼロ。この場所には汚染RP も発見されるとのこと。殺伐としてきた。
 「夕食の準備を男がやるものでない」というような不適切発言が増加。発病前にそのようなことを言うことはなかったのだが。
 
3/7
 母から電話。外壁塗装会社が来ているということ。電話に出てきたので「即刻退出せよ」と通告。後に兄が退出確認の電話をすると、母は「朝から誰も来ていないし、変な業者が来たら(いつも)追い返す」と言ったとのこと。兄的には母が私の携帯に電話できたことを驚く(業者がサポートしたかもしれないが)。
 
3/13
 消防のビラが来ている。最近近所で火事発生し怪我人が出たため。ウチもとても心配。
 小物類が微妙に整理されている。大事なものが無くなっていなければいいが。
 爪切り。やっぱり切ってもらってないか?巻き爪のことをJ病院在宅部に言う機会があればいいのだが。
 
3/20
 彼岸の墓参りへ。母は行かないと言うと思ったが、「あれくらいの距離は大丈夫なので行く」と言うので準備、お金のこと、花のことなども何周もする。無闇に早歩き気味で勝手に疲れている感じ。墓地で折り畳み椅子を初稼働。
 床やトイレに汚れ。
 夕食時に食品の精算の話を発端に財産管理が自分で無いことに不機嫌。何故3万円が一週間で消えることがあるのかについても「買うものがある的」回答。
 地震発生により不毛な話終了。震度3とは思えぬ振幅。家の内外でいろいろなものが音をたてる。時間長し。20分後くらいに「そんなに揺れなかった」と極めてテキトーなことを言う。
 眉ペンが無い。今週も色々な箱などが動いているので探索はしない。その後、寝る前に「無い無い」言い出し探索。電話の下で発見。こちらで何度も買っていることにつきネガティブに驚くやら不快。
 風呂から出てリビングに行くと、「XX(私の名前)は上にいるの?」と聞かれる。「それじゃあ私は誰ですか?」と聞くと、しばらく答えられない。その後(多分)戻る。一時的とは言え、とうとうここに至った。
 
3/21
 昨夜洗濯リングを修理。洗濯バサミの欠落を補充。
 食前薬投与。シャッターを開け明るくする。
 ほぼ想定のタイミングで下りて来る。
 100円ショップの眉ペン二本購入。一本はミシン右に転がし、一本は保存。高いものの見てくれに似ていてよろしい。
 
3/27
 15:30着。
 珍しく洗濯物部屋干し中。
 砂糖減り大。
 以前からあるが、明るいうちから風呂がどうのと言い出す。
 生卵がまた買われているので、茹で卵にしてというメモをヘルパー日誌に貼る。現状茹でる工数はすべて私が負っているので。
 
3/28
 3:40AM頃に寝室前を通るとドア開放。どこかに行ってしまったかと心配するが、普通に寝ていたので閉める。
 7時過ぎに朝刊を取ろうとすると何と解錠済み。ヘルパー日誌にたまに「鍵は開いていて就寝中」という記載があるがこれか?せめて明るくなってから開けてほしい。

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