【小浜島メモ①】糸を紡ぐ 神の手技
小浜島へ
いろいろ調べ物があって、5年ぶりに小浜島へ行ってきた。台風で石垣行きの飛行機は飛ぶのか、石垣から船は出るのか、いろいろ不安だったけど、無事に出発できました。
那覇空港から石垣空港まで1時間。
石垣空港からバスで石垣港に行き、
そこからフェリーで40分ぐらい揺られて小浜島の港に着きます。
小浜港の無料送迎バスで村内へ…。
小浜島の自然
昼間は(一応)お仕事であちらこちら。で、お仕事の合間には、知り合いになった方に島のあちらこちらへ案内していただきました。
ぐるっと島のまわりを一周見渡すと、ところどころでカタブイ(片降り:局所的に雨が降っている)の場所が見えました。
大岳の麓は、大きな木々が木陰をつくり、少しヒンヤリともしました。神聖な感じで、木漏れ日も綺麗でした。
小浜島の染織
小浜島は芸能の島でもあり、染織の島でもあります。
稲作が中心となり、豊穣を祈るための行事が1年を通していくつも行われます。
先週、盛大に旧盆が終わったばかりだということでした。ここでは5日間お盆があり、島中が歌と踊りに包まれるそうです。体力も要りますね…。
行事で島の方たちが着る着物は全部、島のおばあちゃんやお母さんたちが染めて織ったものです。おばあちゃんたちは孫、ひ孫の分まで反物を織り上げ、着物を仕立てます。
そこが凄い。
今日お会いしたおばあちゃんも、「孫も沢山いて大変よ~。」と素敵な笑顔でおっしゃってました。
大変よ~と言いながら、とても嬉しそうです。売るために織るのではない。自分がいなくなる前に、家族みんなの着物を作りたいの。だから毎日忙しいのよ、と。もう、神々しいです。
小浜島では時々、庭に藍だてのための瓶やポリバケツがあったり、苧麻から取り出された繊維が干されていたり、藍に染められた糸が干されています。
今回話を伺ったおばあちゃんの家で、苧麻と、苧麻から取り出されたばかりの繊維を見ることが出来ました。
1m超えたぐらいに刈り取りです。茎を裂いて、内側の繊維を取り出します。
さらに細い糸に仕上げます。
これから機織り機にかけて織っていく。気の遠くなるような工程です。
おばあちゃんたち、すごい。
夜はお知り合い宅で、裏山のたけのこを使った炒めもの、ゴーヤーチャンプルー、もずく、デザートには裏庭のマンゴー。そしてオリオンビールにシークヮーサーを絞って実もビールの中へ。
なんだか写真が撮りづらかったので撮ってませんが、おしゃれで美味しい島の料理を堪能しました。
良い夏の想い出になりました。
次は結願祭に来たいと思います。
またね、小浜島。