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衰退途上国からの脱出

 第1と第3金曜日の夜に、バリュー・ライブラリーを開催していることもあり、今年に入ってから本を読む機会が増えまして、今まで忙しいのにカマかけて月に4~6冊程度しか読めていなかったのですが、今年に入ってからは8冊~10冊程度読むようにしています。なかなかハードですけどww
 今のところこのノルマを達成している状況です!今年に入ってまだ2か月ですけどね~www
 考え方がかたよらないように、幅広いジャンルを読むようにしていますが、自分に合わないジャンルや言い回しなどで頭に入って来ないことも多々ありますが、そのときは流し読みをして、気になるワードなどが目に入ったらその部分をしっかり読むようにはしています。
 今回、人からの紹介で出会った本に書かれていた内容をテーマに書かせていただきます。
 別アカウントで書かせていただいています有料note「シン・ビジネス」でも紹介させていただいたのですが、今の日本で衰退ぶりは目をおおう状況ですので、その辺も触れてお話させていただきます。
 「シン・ビジネス」は下のリンク先からご覧ください。

 それでは、はじめますね👏

◆日本の働き方の現状

 有料note「シン・ビジネス」でも触れさせていただきましたが、日本の賃金は30年間もほぼ横ばいで、先進国の中でも低い方の部類に入っており、異常ともいえる状況です。

先進国の賃金の上昇推移(独立行政法人労働政策研究・研修機構より)

 一方で、企業の内部留保は年々上昇していて、経常利益はコロナ前と比べて10兆円程度下がっているにも関わらず、コロナ前と比べると微増ではあるものの484兆円となっていて、企業側の従業員への還元より「何かあった時のたくわえ」的な考えが明るみに出ています。

企業の経常利益と内部留保の推移(読売新聞より)

 一部では「雇われ社長」が増えてきて、自分が社長就任中は安全志向を目指し、リスクを背負うことを避けていることが原因だと言われている人もいますけども、企業側が優秀な人材の確保のためにお金を使わないのが原因か、それとも企業の中で優秀な人材がいないため、賃金に反映しないのかわかりませんが、人を大切にしない風土がこの30年間で根付いてきている感じも見受けられます。

しかし

それでも「雇用」という働き方を選択する人が年々増えてきています。

従業上の地位別就業人口の推移(国勢調査をベースにグラフを作成)

 「雇用」というのは、ある程度のポジションにけば、一定裁量は増えますが、そのポジションに就かなければ上司などの指示に従い働かないといけないわけです。
 しかも、自分の考えや、やり方とは合わなくても、「組織の方針」や「企業の発展」と言う言葉により、組織や企業の方針に従わないといけないわけです。
 賃金が上がらない、自分のやりたいことができないなどの原因で、仕事のモチベーションがあがらず、転職したり、ひどい場合は働くことを辞めたりしたりします。
 以前のnoteで大学生が新卒3年以内に離職する割合が1/3もあると書かせていただいたことがありますので、そちらもご覧ください。

 仕事柄、いろんな企業の方ともお話したりしますが、今まで辞めるそぶりすらなかった人がいきなり辞表を出してきたってお話も伺うこともあり、スマホで転職ってことも、このご時世、往々にして起こっています。
 辞める原因はいろいろとあり、一方が悪いということはないとは思いますけども、「やり抜く力」がない日本人が多くなっていることは確かです。

◆才能があっても頑張っても結果はだせない?

 よく人から評価される時に「あの人は才能がある」とか「よく頑張っているね」というようなことを聞いたりしませんか?
 ※本当は人を評価すること自体、評価した人が上から見てるということなんだそうですが・・・💦
 それがその人の真の評価なのかは別にして、才能があっても、頑張っていても、結果につながらなければ、才能がない人や頑張っていない人と、結果が出ていないという点では同じだと思います。
 才能があっても努力をしない、頑張っていてもその頑張りを続けない、そういうことで結果につながっていないのが大きな原因なのかもしれません。
 才能がないというのは、何の基準をもっていっているのかはわかりませんが、才能の無い人はこの世の中で誰一人いないと信じています。
 ただ、自分の活躍できるフィールドで頑張っていないから、結果が伴っていないだけと思います。
 悪いのは、才能があって(周囲の評価はともかく自負しているだけですが)も頑張っておらず、頑張っている人のことを評価を下げることを言ってばかりする人です。
 ウサギと亀の話のように、自分はできると思って、できないと思っている人を見下げて見くびっていると、周囲の評価が逆転することって多々ありますので、気を付けましょうね。

ウサギと亀(イメージ)

◆大切なのは「やり抜く力」

 どんなに才能があっても、どんなに頑張っていても、結果につなげないと色んな活動や仕事は続けることができないのですが、その結果につなげていくにはどうするべきか?

それは

最後まで「やり抜く力」を身に付けることです。

 「やり抜く力」の説明をする前に、フルマラソンのお話をします。
 フルマラソンは、42.195㎞ということは、みなさんご存知ですよね?
 もし、このフルマラソンを走っている人が先頭を走っていて、2番目の人から10分以上差をつけていて、なおかつ42㎞時点で世界最速の記録を出したとしましょう。
 残り0.195㎞、200m弱の時点で最後まで走らなくても、このペースで走っていれば一位はもちろん、世界新記録の達成は確実ということで、42㎞の時点で走るのをやめて、途中で帰ってしまえば、記録は「途中棄権」となります。もちろん、完走も世界記録も認められません。
 ようは結果としては成立していないということです。

マラソン(イメージ)

 フルマラソンのように物理的なゴールがある場合はわかりやすいかもしれませんが、人生における、それぞれのやっているゴールには物理的なゴールがない場合が多いものですが、それでも「結果」というゴールが出ていない時点で辞めている人が多いわけです。
 「やり抜く力」とは、たとえどんな困難や課題にぶち当たっても、自分が決めたゴール(目標)までやり通す力のことです。
 人には得手不得手はありますが、たとえ不得手な分野であっても、少し背伸びすれば手が届く努力を続ければ成長しますし、楽しく取り組むことができれば続ける力は身につけることができます。
 この力がある人は、たとえ他の人から「才能がある」と言われている人より結果を出しているケースが多いそうです。

◆「若い時の苦労は買ってでもせよ」という意味

 高齢者の方から、よく「若いうちの苦労は買ってでもせよ」という意味合いの言葉を聞かされたことはないでしょうか?

 ある人のブログを見て思ったのですが、何も保証のない「苦労」を無理やりする必要はないと思いますが、「苦労」をせずとも結果を出せると思い込んでいる若い世代が多いような気がします。
 特に今の学校教育の現場や、進学塾のカリキュラムには、少なくとも「やり抜く力」を身に付けるカリキュラムは盛り込んでいないため、そういう経験を積まずに大人になった人が多いのかなと感じています。
 そのため、そういう環境で幼少期から思春期・青年期を育った若者は、ちょっとした壁にぶち当たったり、失敗して注意されたりすると、たちまちモチベーションが下がり、最後までやり抜かず、途中で辞めてしまう人が多く見られます。
 若い人は、特に体も動き、なんでもできるという自負もあることから、物事の本質を理解せずに、うわべだけで判断することも多く、それでもって振り返りも行わないことから、同じような失敗を繰り返すこともよく見受けられます。
 先ほどもお話したように、無謀な「苦労」はする必要はないですが、質の高い、将来の自分のためになる「苦労」はするべきだと思います。

 年齢を重ねれば重ねるほど、いろんなしがらみが増えてきて、やり抜きたくとも、なかなかやり抜けない状況におちいったりします。
 逆に若い世代は、しがらみを気にせずできる分、質の高い「苦労」をすれば、それが経験値になり、その「苦労」を乗り越えたら成長につながるわけです。
 若いうちに、質の高い「苦労」をし、「やり抜く力」を身に付けることができれば、年を重ねてもそれが「財産」になるわけです。

若いうちの苦労は買ってでもせよ(イメージ)

◆これからの日本を担う若い世代へ

 これからの日本は、若い世代が減少していき、高齢化がさらに進展してしまいます。
 また国の借金も、最近の新型コロナ感染症の関係でさらに増加し、日本のGDP(国内総生産)の2.5倍まで膨れ上がっていて、先進国の中でも突出しています。

国の借金の推移(財務省より)
※画像をクリックするとこの資料のあるサイトへ移動します。
借金の水準(財務省より) 

 先ほどもお話しましたように、高齢化がさらに進んでいる状況の中、社会保障費が年々増大してしまい、若い世代が中心となる生産年齢人口と呼ばれている現役世代の数は減り、現役世代1人に係る社会保障費の負担額もさらに増えてくると思われます。
 加えて、国の借金も税金からまかなうことになりますので、さらに現役世代の負担は増える一方です。
 そういう中で暮らす若い世代の方は、先行きを見通すと希望ある未来とはいいがたいかもしれません。

しかし

第二次世界大戦を敗戦で終えた日本もそうだったと思います。

戦後の焼け野原(イメージ)

 この後、高度経済成長期を迎え、日本も先進国の仲間入りまで果たせたのです。
 同じDNAを持つ民族として、これから先の希望が持てない日本を、「やり抜く力」で希望の持てる日本へと変えていきませんか?
 そして「衰退途上国」から「衰退国」にならないように、今できることから取り組んでいきましょう。
 こういう希望を持てるまちこそが、選ばれる時代になると信じています。

そして

希望の持てるまちが日本全国あちらこちらで誕生すれば、「衰退途上国」から脱出できるものと考えています。
 衰退産業の「従来型公務員」では成し遂げれない「復活途上国JAPAN」をみなさんの手で一緒に作っていきましょう。

希望が持てる日本へ(イメージ)

◆お知らせ

 前回のnoteでご紹介しました「SHAREアトリエ」ですが、もう少しだけ枠が残っているそうですので、まだ出店のお申込みができていない方はお急ぎくださいね~
 また2月24日(木)は作家さんたちが集まる「SHAREアトリエ」を開催しますので、お客さんとしても来てくださいね~!

SHAREアトリエチラシ
※画像をクリックしていただくとイベントの詳細ページに移動します。

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