同じ銘柄でも異なるコーヒー
久しぶりに焙煎でやらかした。
といっても失敗したわけではない。
本当は240℃で終了させる予定のところを225℃で終わらせてしまった。
この豆はもともと2種類の焙煎度(240℃▶︎深煎り、225℃▶︎中煎り)で扱っているものなので不幸中の幸い。
コーヒーは焙煎度によって味わいがかなり異なる。
まったく同じ銘柄(同国、同農園)であっても焙煎度が異なれば、液体として飲むコーヒーは別物だ。
同じ茶葉からできる緑茶と抹茶ぐらい異なる。
どことなく共通する風味があるにはあるが、黙って異なる焙煎度のコーヒーを提供されても、それが同じ銘柄であることはわかりにくい。
一般に、浅煎り、中煎り、深煎りの順に濃度は高く、苦味が現れる。
酸味は浅煎りほど強く、深煎りになるに従って苦味の影に隠れていくような具合。
たとえば、濃度だけを揃えようとして、浅煎りの豆をたくさん使って濃いコーヒーを淹れたところで、深煎りの味わいにはならない。
コーヒーの競技会においても、同じ銘柄の異なる焙煎度の豆をブレンド(コスタリカの浅煎りと中煎りを混ぜるなど)することがトレンドになったこともある。
経験的に、焙煎終了時刻を30秒変えるだけでもかなり味わいは異なるし、1分以上なら相当変わる。
コーヒー好きな2人でお店に入ったとき、異なる銘柄を注文してそれぞれを味比べするのはよくある話。
加えて、もし焙煎度の異なる同銘柄のコーヒーがあれば、それを注文してみるのもおもしろい。
思いがけず、グアテマラの中煎りのストックが予定の倍ぐらいになってしまったので、週末のおすすめコーヒーにしようと思う。
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