あをによし 美しきカナ、難しきかな【奈良市杉岡華邨書道美術館】奈良あるき
最高気温一桁が続いた冬らしい1週間だった。
年に数回しか登場しないムートンのコートなども着ることができ
寒い日もありでは?!と贅沢なことをいいます。
さて、西大寺駅から始まった平城京跡の北側あるきからの
海龍王寺詣で心の満足度満タンになりつつ、まだこの日の日程の半分。
ここから次の目的地までまあまあ距離があるのを
この先は以前に歩いたことのあるコースなので知っている・・
どうしようかな〜と歩きながら進む。
途中、バス停があり路線図を見ていたらバスがやってきた。
見ると近鉄奈良駅経由とあるので、こりゃいい!と飛び乗った。
そして奈良女付近までワープ笑。
そこからまた北町エリアを通り奈良県立美術館へ。
そうです、先日の忘れ物回収!
せっかくなのでもう一度観覧しようと思って来た。
が、その前にここまで飲まず食わず座らずだったので休憩とします。
バスターミナルの2階のスタバへ。
ここでの一服最近気にっていて、このエリア散策の際は必ず寄っているかも。
一休みして美術館へ向かう頃、雪が舞ってきた。
県立美術館にて再度『不染鉄』を堪能。
初回からまだ1週間ちょっとしか経っていないのに
あれっ、この画あった? やっぱりこれ好き!とブツブツ言ったり思ったり。
今回はかなり冷静に鑑賞し、再感動しました。
そして無事、忘れ物も回収したとさ。
不染鉄の墨画の一筆箋をしっかりリュックに仕舞い次の目的地へ。
近鉄奈良駅を越えて、ならまちへ。
この日の最終目的地。
『古梅園』
ここで古梅園の話の前にちょっと脱線、書の話をちょっと。
☁️☁️☁️ ☁️ 🌥🌤
ならまちに杉岡華邨書道美術館という市が運営する美術館がある。
ならまちをウロウロしているといつも目には入っていたのだが
特に興味も持たずにスルーしていた。
これがちょっと書、特に墨画に興味をも持った途端に
あそこに行ってみよう!と以前見学に行ったことがある。
シンプルな正面門に瓦屋根となかなか素敵な建物。
杉岡華邨(すぎおか かそん)
名前はよく見かけたことあるような、作家か画家のようなイメージだった。
書道のをされる方や奈良の芸術に明るい方にはお馴染みの方!?
奈良出身の書家。かな書の第一人者で文化勲章を受賞されている大家でした。
奈良市が作品の寄与を受け設立された美術館がこちら。
2階に杉岡氏の書が常設で展示されている。
かな書・・・なかなか難しい
書というのも、絵画同様好みでしか鑑賞できないので
正直に申し上げると、ん〜わからないなぁ・・・
文化勲章まで受賞されている方なので、素晴らしい書であることは間違いなく、
ワタシの未熟さでしかない感想であります。
ただ、こちらの展示を拝観して新たな発見も!
それは松尾芭蕉の再確認!?
杉岡華邨氏の作品は古典文学や古事記を書したものが多く
その中で見つけた芭蕉の句。
雲の峰 いくつ崩れて 月の山
雲の峰、これでまずバキュン!
なるほど・・・そうきたか笑
そこで帰って色々復習する中、芭蕉の旅がやはり面白い。
これはもう有名すぎて、逆に深く読んだことがなかったと反省。
ということで?!芭蕉と『おくの細道』これがワタシにドカンと降ってきた次第。
芭蕉の辿った道と句、学んでみようと思う。
そんな収穫もあった杉岡華邨書道美術館だった。
こちらは撮影禁止だったので、気になる句や歌をメモってきた。
その中でも気に入ったのが
星月夜 さやかに照れり 風凪て
波なお騒ぐ 湖の音
島木 赤彦
わたつみの 豊旗雲に 入日見し
今夜の月夜 さやけかりこそ
中大兄(天智天皇)
どうも雲や月に弱い・・笑
杉岡華邨からちょっとズレましたが、
歌や画に添えられる書、書に添えられる墨画がますます気になるきっかけ
のようになったのでした。
そして改めて、かなよりも漢字の方が好みであり
書いてみたいと思うのです。
その漢字がこれまた深く広く難しい・・・
これも直感的好みで追って行くとします。
まずは現在は般若心経の写経が目下の修行の道。
次回は本線に戻ります
つづく