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あをによし 大和にもある 郡山 【大和郡山】奈良の城下町
奈良には、地名、駅名に大和で始まるところがいくつかあります。
その一つが、『大和郡山』
関東の人間からすると、郡山というと福島県というイメージが強いです。
ここ『大和郡山』は奈良では珍しい城下町。
郡山の名が文書で確認できるのは、応年2年(1162の東大寺文書、しかしこの地には和銅3年(710)に平城京ができる前から薬草園(現在の魚・塩町あたり)を起点として人々が住み、村が形成されていました。
その後、筒井順慶が大和を統一し、この地に郡山城を築き、筒井から移り住んだとき本格的に城下町として整備されました。
順慶没後、豊臣秀吉の弟、秀長がさらに大きく郡山城を築き直し、又、城下町も拡大されました。
そんな大和郡山、奈良に住んで2年が過ぎますが、
いつもは近鉄線でお城の横を通りすぎ、桜が綺麗だなぁとか
新緑がきれいだなぁぐらいでした。
あと、ワタシのメインバンクである三井住友銀行のATMがある
(奈良では数少ない)ので、駅前までは来たりしていました。
あと、郡山イオンに行くのにバス待ちぐらいの場所かな。
ただ、最近何か気になって。。
以前、機織り仲間の方から紺屋さんの話で出たのが大和郡山。
藍染専門の染色屋さんがあると。
そこで今回訪れてみることにしました。
近鉄大和郡山駅からバスターミナルを過ぎ、アスモ郡山を曲がると
すぐ街並みが変わります。
金魚の旗、飾りやら。。
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紺屋川が流れる紺屋町(染色屋さんが集まっていた町)にあるのが、
箱本館「紺屋」
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江戸時代から1990年代中頃まで続いていた、藍染商、岡野家の建物。
現存する町屋では、市内最古の建物とのこと。
1999年に廃業後は市が買取、箱本館「紺屋」として運営。
中は箱本十三町の関連資料や、金魚関連の美術工芸品などを展示しています。
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もちろん染物屋さんらしい、藍染の糸たちも。
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こんな糸たちを見ているだけで、ゾクゾク?!ワクワクします(笑)
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母屋?の奥にある、藍染体験工房。
ここに興味がありまして、やってきた次第です。
昨年織り上げた麻の一部を、藍染めしたいと考えてまして。。
ただ、伺ったら、持ち込みの染めはやっていないとのことでした。
残念。
なので、こちらで用意されているハンカチやストールなどでの体験のみ。
次回、ぜひ体験させていただきたいと思います。
この鮮やかなブルー、使い込むほどに味が出る藍の色合いが大好きです!
これは一度勉強せねば、と常々思って入るのですが、
なかなか体験できる場所や環境がないことを言い訳に、できずにいました。
こんないい場所があるので、まずは体験からしてみましょう。
目的の紺屋さん見学を終え、さてどうしよう。。
とりあえず、箱本十三町をちょっとぶらぶら。
昔ながらの町屋街を歩いていると、あちこちに寺社仏閣が。
目があってお邪魔したのが『薬園八幡神社』
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薬園八幡神社
創建は奈良時代。東大寺大仏建立の際、宇佐の八幡大神の分霊を祀った。続日本書紀に「梨原の薬園新宮内(塩町あたり)に設けた神殿」とあるのが当社。室町時代に現地に移された。本殿は県指定文化財。
もっと詳しい由緒は、神社でいただいた「薬園八幡神社略記」にありますが、
とにかく創建は奈良時代という古い神社でございます。
静かに、厳かに佇む社にお参りできました。
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薬園八幡神社を出ると、すぐ外堀緑地公園という
とてもきれいに整備された遊歩道が。
郡山城の外堀がこんなところまで?まぁすごい!
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公園を通り抜け、また箱本町屋街へ。
南北に通る、茶町、雑穀町、奈良町、蘭町を過ぎ大通りに出て
火見櫓を西へ行くと、『やまと郡山城ホール』でました。
そこで一休みしながら、城下町巡りマップで復習。
ここまで地図を見ず適当に歩いていたのを、改めて確認すると
なるほどこういうところだったのね!と。
そのマップで気になった老舗和菓子屋さんを目指すことに。
柳町にある『菊屋』さん。
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創業400余年の秀長公の茶会に菓子を献上したという老舗中の老舗。
現当主は26代目とのこと。
御城之口餅が有名。
ということで大好きな和菓子を入手。
菊屋さんから、柳町を一丁目から四丁目まで歩き
金魚と古い町屋建築を堪能しました。
商店街では、多くのお店の店先に金魚の水槽があり
町全体で、金魚を盛り上げているのがわかる。
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ということで、紺屋さん目的の大和郡山だったのですが
結果、箱本十三町をぐるっと巡った城下町散歩になりました。
奈良というと、やはり古い都(奈良時代などの)や古墳の印象が強いので
ついその後の時代のイメージが湧きません。
しかし、もちろん戦国時代も、江戸時代もあったわけでして
その時代時代の歴史が刻まれた土地がある。
そんな時代の歴史が残り、またその保存に力を入れた大和郡山。
古墳やその時代の遺跡と違って、確かな記録が残り
またその時代から続くお店や建物が現存し、
想像でなく実感できるのは面白い。
ちょっと新鮮な奈良の一面を学べました。
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家に戻り、菊屋さんで購入した、名物、御城之口餅で一服。
ほっ。
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