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徒然雲 【奈良晒】 ならまち番外編 


嵐の前の静けさでしょうか、まだ外は大きく荒れている様子はなし。
今夜、台風7号が通過するようです。
大きな被害がないことを祈るばかり。。。

ということで今日から横浜の実家に帰る予定でしたが、中止。

ぽっかり時間が空き、
しかも気圧のせい?こめかみが押される不快感。。
巡回パトロールにも出れないので(笑)
大人しく調べものや読みもので一日を過ごしました。


先日の『興福寺南円堂』から『白毫寺』の往復に通る
”ならまち”もちょこっと寄り道しているので、その話。

”奈良町ならまち”、近鉄奈良駅を出てすぐの東向商店街を抜け
興福寺から南側の田中町、東は天理街道あたりのエリアをいいます。
ざっくりいいますと、元興寺周辺ですね。

最近、古民家や古い建物を利用したりリノベーションした商業施設が
たくさんでき、奈良らしい落ち着いた雰囲気の街並みが
おしゃれスポットとして人気がありますね。


猿沢池を一本入った通りに、『中川政七商店 奈良本店』があります。
そう、この会社、奈良の会社なのです!

最近は全国展開していて、ちょっとしたSCなどに入っていますね。
これがまた奈良アピールを強くしない?!奈良っぽいのよねぇ。
でもなかなかの商売上手といいますか、しっかり立て直した経緯があるようです。

『日本の工芸』を今一度見直し、ものづくりの日本を盛り上げよう、
というビジョンでの取り組みしています。

そもそもこのお店は、『奈良晒』の老舗商店でしたからね。

『奈良晒』 麻織物です。
この「奈良町」は江戸時代には全国でも有数の麻織物の産地で、
町の住人の9割近くが何かしら奈良晒に関わっていたとのこと。

『麻の最上は南都なり』といわれた高級品。

奈良本店に当時の麻の機織りの様子を見れるコーナーがあります。


古いお蔵に展示


機織り機


糸巻き


現在も麻商品なども販売していますが、
どちらかというと雑貨や食品がメインになっているように見えます。


その『中川政七商店』と同じく老舗の麻のお店に『岡井商店』があります。

”ならまち”エリアに2店舗、お店がありますが、
こちらはほぼ麻商品のみ。


『麻布 おかい』



昨年、奈良工芸館で、こちら『岡井商店』の5代目に奈良晒を習いました。

それはもう、楽しく幸せな時間であり。。。

麻織は初めてでしたが、やはり難しく大変ではありましたが
最後6m織り上げたのは貴重な体験になり、ますます織物に惹かれたわけです。


完成6mから、4m分使い暖簾に仕上げました。

織り上げた生地に鋏を入れるまで、かなり勇気と時間が必要でした。
でも何か作品にしなさい、ということで泣く泣く。。

まあ暖簾なので、ほとんど生地状態ですが(笑)


奈良晒



染めてない糸なので、ナチュラル感満載!





縦糸


残りは何にしよう。。。




そんな麻の町だった”奈良町”

もう少しちゃんと記録しようと思います。

グルメねたは苦手ですが。。。町並みや歴史が面白いところなのでね。








奈良町ではないのですが、先日歩いていて遭遇した建築現場


このフレームの美しさ!
もちろん木材



このフレームの状態で、もう素敵なお家になるのがわかりすぎ!!

完成チェックもしたいわ。


たまには街歩きもいいですわ。



興福寺 五重塔



街の雲も追っかけよう。。。



そうこうするうちに。。雨音が強くなってきたー



いただいたサポートは古道活動に使わせていただき、歩いた記録をお伝えしたいと思っております。よろしければよろしくお願いいたします。