見出し画像

『スモールワールズ』一穂ミチさんという推し作家爆誕

私が大好きで憧れているKaoriさんがお勧めしていた作家、一穂ミチさんの『スモールワールズ』という本を読みました。
やはり、私が大好きな人の大好きな作家さんに間違いはない!
また新たに推し作家さんが爆誕してしまった!

短編集なのだけれど、それぞれが場所や時を超え、少しずつ繋がっている。
一人ひとりの人生が繋がって、大きな世界を作っているのだと感じる。
筆致が美しく、読みやすい。
描写がとても繊細で、情景がありありと浮かんでくる。
物語の中にするすると惹き込まれる。

正直、一話目の「ネオンテトラ」は凄いと思いつつも後味が悪くて、こういうお話がずっと続くのかな……と思ったら、次の「魔王の帰還」がめちゃめちゃ良くて。
しかも「あ、この世界つながってる!」と思った瞬間、こういう設定大好物なので、めちゃめちゃ前のめりに読み進めました。

全話良いのですが、特に「魔王の帰還」と「花うた」が個人的に最高!

それぞれに、痛みや悲しみ、温もりや愛、疑念、恋愛、家族、生きていれば出会ういろいろな悩み、感情が詰め込まれている。

最終話の「式日」も好きなお話で、余韻を持って終わりそうと思ったところで衝撃を受ける。
また1話の「ネオンテトラ」を読まずにはいられない。

読了後、Kaoriさんと同じ感情になった。

「すごい作家に出会ってしまった!」

一穂ミチさんの他の本も読んでいきたいです。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集