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【感想】すずめの戸締り ※ネタバレ有
久しぶりに映画館で映画をみました。
観た映画は『すずめの戸締り』です。
家族や友人からの評価が思ったより高かったので、観てみようと思いました。
観終わって発した一言は
「深い。そして考えさせられる。」でした。
個人的には新海誠監督作品の中でNo.1に良かったです。
この映画を観て考えたことや感じたことを自由気ままに書いていこうと思います。
※ここからはネタバレになりますのでご注意を!
1)宮崎弁が嬉しい。
まずは冒頭。宮崎県出身として、宮崎弁のなまりがとても嬉しかったです。
他県の方からすると、かなり独特なイントネーションのように聞こえるのではないでしょうか。
私が熊本に来た時はかなりなまっていたので、ほとんどの人から「なまってるね(笑)」と言われました。
宮崎弁は会話の中に「ちゃ・ちゅ・ちょ」が入ります。
「なんしちょっと?」はよく使うフレーズです。
「あんたぁ、なんかちょっと顔赤いっちゃない?」という言葉が作中にありましたが、典型的な宮崎弁だなと見ていて嬉しかったです。
舞台とされているのは、宮崎県日南市らしいです。
私はそこの出身ではないので、詳しく場所は分かりませんでしたが、列車が「キハ40系」でやや興奮しました(笑)。
※宮崎で私は電車とは言わず、列車もしくは汽車と言っていました。ディーゼルエンジンだからです。今は改良されているかもしれません。
2)なぜ、愛媛が舞台に?
次にすずめが向かったのは「愛媛」。ここでも地震を食い止めるために奔走しますが、なぜ愛媛なんだろうという疑問がありました。
地震のイメージがあまりなかったからです。
調べてみたところ、以下の記事にいきつきました。
被災地そのものではないけれど、西日本豪雨との連想で描いたと新海誠監督は言われています。
作中に出てきた学校は土砂崩れでの廃校でしたが、今は少子化が進み、過疎地域を中心にどんどん学校が廃校になっています。
熊本も例外ではありません。
教員として、「あったはずの景色」を思い浮かべるすずめのシーンは胸に迫るものがありました。
3)熊本地震の被災者として感じたこと。
作品を通して豪雨や地震など、災害が1つのテーマになっていることを感じました。
最後、すずめが現実を受け入れて未来をつくっていこうとする姿が描かれていましたが、その姿勢には共感するものがありました。
熊本地震で私も被災をしましたが、失ったものはあるけれど地震を恨むことはなかったからです。
家が崩壊した方の片付けにボランティアで行ったこともありましたが、その方も決して恨むような気持ちはもっていらっしゃいませんでした。
令和2年に人吉・球磨を襲った豪雨で被害にあわれた方のお話を聞いた際も、豪雨や球磨川を恨むのではなく「むしろ感謝している」という気持ちをもたれていました。
自然を受け入れ、自然と共に共生しようとする人の姿には心を揺さぶられます。
一方で全員が全員そうではなく、悲しみや憎しみをもたれている方もいると思います。
東日本大震災の被害を目の前で見たとしたら、「私はどうだったのだろうか」と問いかけられます。
はかり知れない苦痛があったのだろうと推測することしかできません。
人間は自然の前に無力。
その現実を突きつけられるとき、草太がいうように、「少しでも命を長らえさせてほしい、生きたい」と心から願うだろうなと思いました。
故郷宮崎では、南海トラフの脅威があり、海抜〇メートルの看板があちこちに立てられています。
次に被害にあったとき、私はどう行動するか。
「~させて頂いている。」
「生かされている。」
こういう謙虚な姿勢、心持ちでいたいものです。
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