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【書評】書く仕事がしたい 【佐藤友美】※ライティング系の本で役に立ち、感動まであります!

こちらの本から、印象に残ったポイントを紹介します。

1.「AだからB」の構造で伝えると「超納得!」になります。
2.「AなのにB」の構造で伝えると「え、マジかよ?」になります。

「書く仕事がしたい」 P314~ 「面白い」文章を書くための切り口の作り方 ー視点と視座

1. は 原因や理由の説明   "because"
2. は 逆接の譲歩   "though"
というところだと私は受け取りました。

この引用箇所を読んで、ああ〜なるほど!と思わず膝をたたきました。
相手を納得させたいのか?
相手に驚きを与えたいのか?

文章を書く前に、相手にどういう印象を残したいのか、
まずは自分で整理しましょう。
そのうえで、作文しないと!

この本は、約330ページあります。
手に取ってみるとなかなか分厚いですが、あっという間に読了でした。
作文にあたって、テクニカルな部分だけではなく、
すごくセンシティブというか、
気持ちの部分も大事にしてくれるんです。

「書くとは世界を狭くするということ」という内容も書かれています。
「え?ライターなのになんか自虐的?」と思いましたが、
そうではないです。
作者の父が闘病の後に死去したことについて、
以下のように書かれています。

父が亡くなったあと、父との思い出を言語化しました。

書く前から、それをすることによって、「この先、父のことを思い出すときは、私が書いた文章のように思い出すだろうな」という懸念を持っていました。

つまり、書いてしまうことで、私の経験が固定されてしまうだろうと思ったのです。
「私はこんなふうに感じた」と書くことで、それ以外の感情は忘れてしまうだろうと思いました。
  

「書く仕事がしたい」 P326~ 「書くとは世界を狭くするということ」より

私は、おばあちゃん子です(※)ので、姿を目で見ることができなくなった今でも、しばしば思い出しています。

※私のこだわりで、現在形にしています。
「おばあちゃん子だった」と書くと、
今は違うのか?と感じてしまうからです。

自身の身体感覚と心象風景をこぼれ落とさずに
言語化することは不可能です。
(でも、できるだけ完璧に近づくことはしたいですね)
あまりにも共感してしまった文章でした。

ものを書くことが好きな人、興味がある人は、
ぜひとも手にとってお読みください!


がんばろう。 ビッグになろう。

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