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読んだ・観た・聴いた

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本や雑誌などを読んで思いついたこと。書評とか感想は上手にまとめる人がたくさんいるので、そういうものはそういう人たちにお任せする。本の内容とは全く関係なく見えることも少なくないが、…
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#言語

大野晋 『日本語の教室』 岩波新書

本書は『日本語練習帳』の読者から寄せられた質問に答えるという趣旨でまとめられたものだそう…

熊本熊
5か月前
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大野晋 『日本語練習帳』 岩波新書

母語が思考を規定する。本書でも以前に読んだ田中克彦の著作でも、日本語が所謂「民主主義」に…

熊本熊
7か月前
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中井久夫 『私の「本の世界」』 ちくま学芸文庫

ざっくり言ってしまえば、本書は中井のポール・ヴァレリー論と各種書評で構成されている。私は…

熊本熊
1年前
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旧ソ連考 『危機言語 言語の消滅でわれわれは何を失うのか』

1989年5月の終わりから6月の始めにかけて西ベルリンを訪れた。「ベルリンの壁」が見たかった。…

熊本熊
1年前
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150人考 『危機言語 言語の消滅でわれわれは何を失うのか』

現在、世界で使われている言語は6,000〜8,000と言われている。言語集団は生活様式を共にする人…

熊本熊
1年前
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ニコラス・エヴァンズ 著 大西正幸、長田俊樹、森若葉 訳 『危機言語 言語の消滅で…

以前にも書いたように、毎週木曜日の昼休みの時間に職場で勉強会がある。11時30分から12時まで…

熊本熊
1年前
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真鍋昌弘 校注 『閑吟集』 岩波文庫

懲りもせず何度も試みているのだが、歌集とか句集のようなものを読みながら通勤したらオツかもしれないと、思い出したようにそういうものを手にしてみる。大抵は「やっぱりこういうのはオレには向かないな」と思って、そういうことが続くことはないのだが、間欠泉のように手に取ってみたいという衝動が湧くのである。 本書に収載されているのは歌謡で15世紀後半から16世紀前半に世間一般で流行したものらしい。今とは違って、娯楽の種類も限られていた時代なので、おそらく本書にあるものは国民常識のようなも

言葉考 『人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」』

本書で興味を覚えたことの中に言語と遺伝子の関係についての記述がある。 DNAの変化と言語の…

熊本熊
1年前
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中井久夫 『私の日本語雑記』 岩波現代文庫

以前にも書いたが、言葉というものに興味がある。言語学者以外で言葉を職業として研究している…

熊本熊
1年前
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蛇足 『ことばとは何か 言語学という冒険』

今年の春にウクライナで戦争が始まった時、世界が驚愕したかのように感じられた。しかし、つい…

熊本熊
2年前
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note:『唐草|てんやわんやスペイン暮らし』

一度だけマドリードに行ったことがある。1990年4月だった。留学先のビジネススクールのグルー…

熊本熊
2年前
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