生き写しバトル
生き写しの双子が対峙。「兄貴、時が来たな」「ああ、お前とは生まれた時からずっと同じだったが最後だな」
そう言って兄は苦笑い。弟も同様に苦笑いを浮かべる。鏡のような生き写しだ。
「我が一族は、代々一子相伝。このバトルで勝ち残ったものが代を継ぎ、負けたものは死ぬ。兄貴、生まれてからの俺たちの定めだな」
「弟よ、本来なら生まれてすぐ片方が消されるが、あえて20年の猶予を与えてくれた親に感謝せねばな。では参るぞ」
兄の言葉で弟の顔も引き締まる。生死を書けたバトルが始まった。勝者が家を継ぎ敗者は命を失う。二人のにらみ合いの後、バトルが始まった。だが生き写し同士のバトルはなかなか決着がつかない。お互いの手の内を知り尽くしている。
「弟よやるな」「兄貴こそ」お互い息が上がった。ここで合唱するかのように同時に「待て」の声。
「二人力を合わせば」「一族の定めを変えられる!」こうして意気投合した二人は親との戦いに向かった。
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