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恋は猫

 恋は猫、今は自分は猫が飼えないマンションに住んでいるから余計にそう感じるのだろう。
 今日もSNSから飼い猫を紹介している人を見ると、猫が恋しい気がする。

 自分は一度公園のベンチに座っていたら野良に非常に懐かれたことがあった。アドケナイ鳴き声を上げながら体を寄せながら近づいてくる白い猫。まるで恋心を持っているようなそぶりをする。

 思わず抱いてあげたい気がしたが、そこはぐっと抑えてその場を離れた。その猫はしばらく自分を見て何度も鳴いていたが、自分が振ったのですぐに別の人のほうに行ったらしい。

 あれからその猫は誰かに引き取られたのだろうか?そんなこと考えていたら猫と一緒の飼い主が歩いている。白くてあのときの猫にふと似ている気がした。まさかと思ったがその猫は全く見向きすることなく、飼い主に存分な愛情を注がれて通り過ぎて行く。

「だよね」やっとあの猫との恋が終わった気がした。「やっぱり引っ越そうかな」そう思いながら。

※こちらの企画に参加してみました。

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恋は猫
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