スライダーの偉大な滑り方
「このプールにはスライダーがあるのか」研究の合間に助手と向かったのは、近くにあるプール。暑いし、行き詰っていた研究のリフレッシュの意味もありここに来た。
水着に着替えてプールサイドに来ると、早くもスライダーで遊んでいる子供たちの歓声が聞こえる。
「先生、スライダーですが」助手が何か話しかけてきた。「子供向けの遊びに興味があるのか?」その問いに対して助手は大きくうなづく。
「偉大な滑り方があるので先生にご披露したく」そう言うと助手はスライダーのほうに向かった。
「どんな滑り方をするんだろうなあ」プールサイド座り、足だけプールにつけながら助手の番になるのを待つ。
「何?」スライダーの上に現れた助手を見て思わず目を疑った。なんと助手は立ったまま横向きに滑りだしたのだ。
「まさか!」サーフィンをしているように滑る助手は当然目立つ。そしてスライダーでバランスを崩すことなく滑る助手に、偉大さを感じずにはいられなかった。
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