半笑いのポッキーゲーム
「それってお菓子じゃん」今日は持ち寄りのホームパーティ。パーティと言っても、実際には単なる飲み会だ。
缶ビールに安ワイン、焼酎、ウイスキーなどの瓶を真ん中に、各々が買ってきたおつまみと共に飲もうという趣旨のもの。
おつまみにはスルメや缶詰などいろいろ持ち寄ったが、ひとりお菓子を持ってきた子がいた。「ポッキーだけど、これでお酒飲んでも楽しいわ。最近はマドラー代わりになるの」と、その子は、自分で作ったハイボールにポッキーを入れてクルリとまわした。
「ねえ、これで簡単なゲームしない」別の子がポッキーを両手に変なことを言う。よく見ると、目の下あたりがほのかに赤い。もう結構飲んでいるようだ。
「ゲームねえ」と思って、私もポッキーを手にした。私も酔っていたのかポッキーを鼻の上に置いて遊んでいたら周りから笑い声。見たら完全には笑っておらず半笑い。
「あ、これいい、ポッキーで半笑いゲームだ」と思わず叫ぶとまた半笑い。
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