伝説の安心感
「別に失業していないのに」会社員の宮崎は日々不安に駆られている。
仕事はできるほうで上司からも評判が良い。なのに会社が休みでも仕事をしないと何故か不安になる。不思議と副業せねばという衝動に駆られていた。
ある日宮崎のスマホに見知らぬメッセージを着信。宮崎はそのまま削除しようとしたが、「伝説の安心感を与えます」という言葉が気になってしまう。「安心感が得られるなら」慢性的な不安感を持っていた宮崎はそのメッセージに返信した。
後日メッセージの主と名乗る人物から待ち合わせをした場所はビルの屋上であった。「ここは柵もないから不安だなあ」と思っていたら突然目の前に人影が現れ、宮崎をビルの下に突き落とそうとした。
「落ちて死ねばずっと安心感が得られるよ」と言って強く押す。「や、やめろ」宮崎は必死に抵抗し体が入れ替わると、人影はビルから落下し消滅。
「こ、怖い」宮崎は恐怖のあまりしばらくトラウマとなり、不安を忘れた。
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