ヤバイ時代だと思わないか?と百匹の猿が同じことを言う時代に生きて。
このツイートは亡くなった安倍さんを追悼するために投稿したものです。安倍さんが亡くなる前は、彼独特の強引な政治的手腕によって、彼を忌み嫌う人や反発する人が続出しました。わたしも政権批判のデモに参加したことがありました。でも、思想と個人の死は別腹です。彼を憎んでいた人は、彼が亡くなることで、ざまあみろ、と溜飲を下げたことでしょう。彼を慕う人は突然のお別れに右往左往したことでしょう。没後の今でも気が抜けたままの人もいることでしょう。だからこそ、うらみつらみは置いておいて純粋に死と対峙する。それがいちばん人間らしい在り方なのかなとわたしは思っています。
この画像のおじさんはわたしです^^;いきなりですみません^^;今年は色々なことがありました。前回のnoteにも書いたようにロシア・ウクライナ戦争で今年が始まり、前述の安倍晋三銃撃事件が今年の夏に起きました。その間にわたしは、この画像でわたしが手に持っている詩集を作っていたのです。Amazonのペーパーバックで、表紙デザインは以前に知り合った吉田彩乃さんというデザイナーさんにお願いしています。詩集のタイトルは見ての通り長いです。『ЦЕЛУЯ ЖИЗНЬ (KISSING LIFE) / СПИ, МАЛЮТКО, БУДЬ СПОКІЙНИЙ (SLEEP, BABY, BE CALM) / MEIN KILCHBERG LÄUTET JETZT (私のキルヒベルクが鳴っている) / 御前が其れを綴るのだ (YOU SHOULD BE WRITING TO NEW NECRONOMICON)』と言います。最初の「ЦЕЛУЯ ЖИЗНЬ」がロシア語で発音は「スルヤ ジズン」、次の「СПИ, МАЛЮТКО, БУДЬ СПОКІЙНИЙ」がウクライナ語で発音は「スピィ、マリュコ、ブドゥ スポキニン」、「MEIN KILCHBERG LÄUTET JETZT」はドイツ語でスイスのドイツ語圏詩人マイヤーの鎮魂歌から引用しています。最後の英文はわたしの創作です。何故長くなったのかと言うと、デザイナーの吉田さんと一緒に表紙デザインの打ち合わせをしていた時に、詩集に収めている四章の内容を強引に圧縮した情報量にして、ライトノベル的な長文タイトルで詩集を作ってみるのも面白いのでは?となり、このようになりました。そこから吉田さんも想像力を飛躍させて、長文タイトルを生かしてタイポグラフィで埋め尽くされたデザインを作ってくれました。結果的に表紙デザインが引っ張ってくれる詩集になり、ツイッターで告知したら、昔からやり取りしているフォロワーさんや初めて見にきてくれた方がファーストインプレッションで購入してくれましたね。逆にツイッター上の詩人や作家さんはいいねはするけどあとは無視状態が多かった。恐らくツイッター作家は自分たちが見慣れたものじゃないと受け入れないのかもしれませんね。
これはツイッターで知り合ったベテラン詩人の白島真さんのツイートです。先程、ツイッター作家はそんなにわたしの詩集を評価しなかったと書きましたが、この白島さんの他に、詩人の椿美砂子さん、小説家の米田淳一さんから感想ツイートを頂いています。恐らくね、感想が言いづらいと思うんですよ。この白島さんのツイートには過不足なく要点が書かれていますが、著者のわたしから言えば、詩集に収めた四章それぞれが実験的なシュルレアリスム詩であり、物語詩であり、視覚詩コンクリート・ポエトリーというものにも挑戦しています。その上でJ.G.バラードやP.K.ディックの小説の一節をカットアップして詩に組み込んでいたり、最終的にはクトゥルフ神話を主題にした短編小説を収めています。詩人の小松正二郎さんはarmchair anthroposop名義でツイッターで「今はやさしい表現に拠る生活詩が主流になっている」という趣旨の発言をしました。これは難解な詩が受け入れらない現状を嘆いた上での発言だとわたしは捉えていますが、恐らくわたしの詩集も難解故にツイッター作家から感想を言ってもらえないのだと思っています。そういう意味では上記の白島さんの評価は構造的に捉えている点に於いても、まだまだツイッター詩壇は救われるな、という思いでいっぱいになります。
詩集はAmazonで売っています。ここまで読んで興味を抱かれた方はチェックしてみてくださいね。自分で言うのも何ですが、いわゆるふわっとした詩集とは違う、洋書のSF小説をジャケ買いする感覚がここにあると思います。ちょっとしたカッコいいアイテムをお探しの方は是非手に取ってみてくださいね。
次はdeus ex machinaの相棒、vanillableep氏のことを書きますね。わたしとvanillableep氏はdeus ex machinaというテクノ・ポエトリー・リーディング・ユニットを組んでいます。今年はわたしが詩集作りに専念していたので、今年初頭のDoglaMagla: rebootmixのリリース以降、deus ex machinaは活動休止していました。その間、vanillableep氏はソロ活動をしていた訳です。上記ツイートからソロ活動の一端が垣間見えます。ここでは「Terrestrial Reflection」というvanillableep氏が作った曲を紹介。全曲はツイートに貼られたdropboxURLをクリックすれば聴けますが、さわりだけなら埋め込み動画ですぐに聴けます。テクノを基調としながら、機械翻訳された英語のスポークン・ワードがクールに響く異形のシティ・ポップに仕上がりました。
他にもvanillableep氏の代表曲をdropboxURLで貼っておきますね。これはvanillableep氏のテーマソング。彼の根幹を構成するテクノミュージックの集大成ですが、ノリノリに踊れるものだと思ったら大間違い!不協和音を詰め込むことで気持ち悪くなりそうなところを、逆に気持ち良くさせる音響効果を実現させています!
これはvanillableep氏が友人であるわたしのために作ってくれた曲です。テクノが得意な彼が、ロック好きのわたしに併せて、エイトビートの小気味良い佳曲を作ってくれました。ゲームミュージックとしても機能するかもしれませんね。
これは小説家の小林猫太氏をイメージした曲です。これが一番、一般大衆に向けてリーチしやすいコンテンツに仕上がっていますね。猫の鳴き声をイメージした電子音で始まり掴みはOKで、その後はノリノリのファンキービートでサタデーナイトフィーバーしています。楽しいですよ♪
vanillableep氏いわく、物凄く昔に作った曲だそうです。ノンビートで抽象絵画のような電子音が延々に重なり合うだけで、ノリノリな曲が好きな人は眠ってしまうかもしれませんが、そこがいいんですよ。箸休めとして味わってみてください。
これはvanillableep氏が大病にかかった時に、自らの生の行方を案じながら、不安と希望を綯い混ぜた上で創出した楽曲だと伺っています。そしてわたしも、Innocentという詩のリーディングを初めて行った時に、この曲をBGMとして使いたいと彼に相談しています。ある意味、deus ex machinaの二人組、vanillableepとM*A*S*Hにとっての大切な意味合いが、この曲に籠められているのです。美麗なメロディと印象的なリズムが緩急自在に組み合わさる様相から、儚さと力強さが同居した魔術的な芸術性が立ち上がっていきます。是非、聴いてみてください。
さて、今年を締めくくる想いでこの記事を書いていきましたが、わたしの詩集とvanillableep氏の曲で長文になってしまったので、そろそろこの辺でおいとましたいと思います。そーそー、先程今年はdeus ex machinaは活動休止していたと言いましたが、実はシン・ウルトラマンが劇場公開された初日に特撮マニアのわたしもvanillableep氏もすぐに観に行って、帰ってきたらツイッターのスペース機能でシン・ウルトラマンの感想を一気に一時間も語り合ったんですよ。それを録音してダウンロードしてYouTubeで公開しています。特撮マニアのおじさん二人がだらだら喋ってるだけですが、もし気になったら覗いてみてください。下記がそれになります。
ヤバイってのは、こういうことさ
2022年12月、活動休止していたdeus ex machinaは活動再開します。「Artificial Incompetence Deepfake Poetry Reading」、それがdeus ex machina新作のタイトルです。vanillableep氏の提案でグレッグ・イーガンのディアスポラ的なAIを主人公にしたラジオドラマ風の物語を創出することをコンセプトとするが、それをベースにシナリオを書いたM*A*S*Hが暴走、ひろゆきのAIと岡田斗司夫のAIがキメラのように融合するサブカルチャー漫談のシナリオを一気に書き上げて、vanillableep氏からは大田さんがおかしくなったとお褒めの言葉を頂く。更にvanillableep氏は全編ノイズ塗れのサウンドエフェクトを施したのちに動画はAIが描いた画像を使おうと提案、M*A*S*HがMidjourneyで1000枚近いAI画像を生成した後にAI画像のコマ撮りアニメーションに挑戦、更にReface等のディープフェイクアプリでM*A*S*H&vanillableepの顔を現実映像に埋め込みカオス度を強化、最終的にM*A*S*Hがカラオケボックスで歌う自撮り映像をぶち込むことで、最早普通のポエトリー・リーディングがどっかに行ってしまった物凄いものができあがりました。ひょっとしたらBANされるかもしれないので、そっと下にYouTubeを貼っておきますね。皆さん、これを観て、良い年を迎えてくださいね!来年も宜しくお願いします!