蜷川実花展(Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠)から考える美しさとの出会い
実は色々と出かけている。
東京に出かけるのは以前から嫌いではない。
私の住んでいる地域から海に大きな橋ができて数十年。交通の便が格段によくなったあの日から、私は気がつくと都内に出かけている。
初めは学生時代の実習中の下宿、結婚後は夫の勤め先が都内になり、そして夫の病気発覚後は定期検診で通った。それが終わると今度は作業療法の塾に通い始め、今は大学。
上野、蒲田、築地、日暮里、そして青山。
私は定期的に都内に通うイベントに事欠かない。
一昨年から美術展や写真展に行く頻度が増えた。
本日はその中の一つ。
蜷川実花さんの展覧会を見に行った話をする。
写真展では写真が撮り放題だったので、今回は写真をひたすら載せていく。まわりは女性客だらけで、みんな写真を撮りまくっていた。その風景が俯瞰的に見てまたおもしろいなと思った。
今回の展覧会の見どころがホームページに記載されているので紹介します。
先日どこかで話したかもですが。
美しさにふれると
私は、はっとして
一回、時間がとまります。
動から静になる。
私は美しいものが好きです。
美しい気持ち、美しい風景、美しい人、美しいふるまい...。
「あぁ!出会ってしまった!」
と思います。
今回の展覧会は
「"夢のように見える美しい景色であっても全て現実の映像であること”、そしてそれらの大半は”人々の日常の延長線上にある何気ない場所で撮影されていること”」
が共通の核をなすものとしてイメージされているようです。
そしてたくさんの対比が置かれている。
影と光
色と色
生きているものと造りもの
生と死
繁栄と衰退
過去と未来
一つ一つ
とまりながら
眺めてみる。
何気ないものが特別なものへと変化していく時。
自分の気持ちが心が...うつりかわっていくさまが面白いなと思いました。
あたらしくもあり、どこか懐かしさもある。
あとは、これはごくごく個人的な感想なのですが。
この試み...蜷川さんの私たちへの挑戦状でもあるなと勝手に思いました。
昔は美術館なんて、当然撮影も禁止で、目で味わっている時間を各々で楽しんでいたことと思います。
しかし、今回の展覧会のように、最近は撮影可能な美術館が多くなっている。
しかし、撮ってみて思いました。
所詮素人。
携帯のカメラ機能でこれぐらいは撮れますが。
やはり蜷川さんの写真とは全然違う。
同じ被写体を撮っているはずだけども、明確に違いはある。
あとは、共同作業。
撮るものは用意しました。
あとはあなたと共同で完成させてみましょうって
言われているようで。
目視した風景と、実際に撮影した時の
色合いが全然違ったのです。
フィルター越しに色が鮮やかに見えることって。
なんだか、まさに世の中をあらわしているなって思いました。
だってみんな自分のフィルターでしか物事を見ることができないんですもの。
どう見るかは自分次第。
そんなことも妄想しながら見ていました。
今日は写真展に行った報告でした。
読んで頂きありがとうございました。