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小説「Dance」まとめ

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Dropsで出てきた赤井さんの弟、赤井くんの物語です。
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#ぷんさん

【創作】Dance 最終話

13話はこちら ※このお話はすでに創作大賞2024で投稿したお話ですが、ぷんさんの挿し絵が入り…

くま
2か月前
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【創作】Dance 13

12話はこちら ※このお話はすでに創作大賞2024で投稿したお話ですが、ぷんさんの挿し絵が入り…

くま
3か月前
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【創作】Dance 12

11話はこちら 第12話「真夏のクリスマスツリー」 【星一の回想】  半分開けた南の窓から白…

くま
4か月前
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【創作】Dance 11

10話はこちら 第11話「万華鏡のシンデレラ」  行き交う人々の喧騒は、先ほどまでざわざわと…

くま
5か月前
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【創作】Dance 10

9話はこちら 第10話 待ち時間~父親と赤い星~ 「わぁーもう無理やーあかんて」 潤はベン…

くま
5か月前
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【創作】Dance 9

8話はこちら 第9話 待ち時間〜ふたりのdance〜 朝早く祖母に手を引かれて小道を行く。 朝…

くま
6か月前
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【創作】Dance 8

7話はこちら 第8話 待ち時間~潤とカノン〜 僕はカノンを ずっと聴き続けている 潤はそう言って静かにゆっくりと目を閉じた。 春には梅や桜。 初夏にはぼたんやかきつばた。 藤やつつじ。池に浮かぶは蓮の姿。 秋はコスモス、彼岸花。 自宅の窓の外は「日本庭園」と検索すればサンプル画像に出てくるような模範的な景色がいつもそこにあった。花たちはその来るべき時期が来ると、誰に教えられたわけでもないのに、それぞれが芽吹いて、重なり合って、そして各々が見事にバランスと調和を保っ

【創作】Dance 7

6話はこちら 第7話 変化をおそれるジョーカー しゃりしゃり、しゃりしゃりっと氷を削る音が…

くま
1年前
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【創作】Dance 6

5話はこちら 第6話 さびしい樫の木と雪かき ドン、と衝撃があり、星一は床に倒れこむ。 ピ…

くま
1年前
35

【創作】Dance 5

4話はこちら 第5話 想像すること、毛糸と額の絆創膏 はぁ、はぁと息が切れる。 心臓の音が…

くま
1年前
33

【創作】Dance 4

3話はこちら 第4話 小焼けへのあんぱんと自由 夕焼け小焼けに日が暮れる。 オレンジジュー…

くま
1年前
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【創作】Dance 3

2話はこちら 第3話 傘をまとって、雨に唄えば どんよりとした重たいグレーの厚い雲が空を覆…

くま
1年前
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【創作】Dance 2

1話はこちら 第2話 飛び込む魚と戻ってきたキーホルダー 「あかん、それは盗撮や。せいちゃ…

くま
1年前
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【創作】Dance 1

0話はこちら 第1話 月のクレーターをとびこえる 夏の暑い日差しの中で、木々が強い光を遮る。 木漏れ日は階段に光と影のグラデーションを作る。木たちは協奏し、リズムを作り、階段に強弱のコントラストをもたらしている。そして、コンクリートの隙間から生えた草たちは先日の大雨続きのあとからみるみるうちに背丈を伸ばして主張している。 変わるものと変わらないものはただそのものとして日常に存在していて、移り変わりのわかりやすいものはあっという間に過ぎ去ってしまう時間の経過を知らせている。