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13話はこちら ※このお話はすでに創作大賞2024で投稿したお話ですが、ぷんさんの挿し絵が入り…
12話はこちら ※このお話はすでに創作大賞2024で投稿したお話ですが、ぷんさんの挿し絵が入り…
11話はこちら 第12話「真夏のクリスマスツリー」 【星一の回想】 半分開けた南の窓から白…
10話はこちら 第11話「万華鏡のシンデレラ」 行き交う人々の喧騒は、先ほどまでざわざわと…
8話はこちら 第9話 待ち時間〜ふたりのdance〜 朝早く祖母に手を引かれて小道を行く。 朝…
7話はこちら 第8話 待ち時間~潤とカノン〜 僕はカノンを ずっと聴き続けている 潤はそう…
6話はこちら 第7話 変化をおそれるジョーカー しゃりしゃり、しゃりしゃりっと氷を削る音が聞こえてくる。ぐるんぐるんとレバーは勢いよく回されて、くるくると回転する大きな氷は日差しを反射してつやつやと光っていた。 りーん、と風鈴が軽やかに鳴り響く。 星一と結月、そして潤はベンチの上で横並びに座り、かき氷が出来上がるのを待っていた。 「はい、お待ちどおさま」 氷にはミルクと紅茶味のシロップがかかっていた。ここのお店の名物「ミルク紅茶かき氷」である。他にも「コーヒーシロ
5話はこちら 第6話 さびしい樫の木と雪かき ドン、と衝撃があり、星一は床に倒れこむ。 ピ…
4話はこちら 第5話 想像すること、毛糸と額の絆創膏 はぁ、はぁと息が切れる。 心臓の音が…
3話はこちら 第4話 小焼けへのあんぱんと自由 夕焼け小焼けに日が暮れる。 オレンジジュー…
2話はこちら 第3話 傘をまとって、雨に唄えば どんよりとした重たいグレーの厚い雲が空を覆…
1話はこちら 第2話 飛び込む魚と戻ってきたキーホルダー 「あかん、それは盗撮や。せいちゃ…
0話はこちら 第1話 月のクレーターをとびこえる 夏の暑い日差しの中で、木々が強い光を遮る…
はじめて撮った写真は自分の左手だった。 通り雨が過ぎ去った草むら。 真上を見上げる。 晴れ渡る空は高く高く どこまでも透き通っていた。 光は木に葉に車にベンチにブランコに自転車に虫にそして自分にもそそがれていて 身体の裏の裏までしみわたる。 水滴がきらきらと光を放っている。 雲一つなく快晴。 自分も青色になる。 ことばはいらない 正直でありたい うわっつらじゃない 立派な正論もいらない ほしいのは熱。 自分の左手を太陽にかざす。 なんだっけ。そんな歌があった。