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思ったことや考えたこと

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日々暮らしていて、頭にふっと思いついた考えや、人から影響を受けて浮かんできた思考の断片などを書いたもの。
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記事一覧

生きているということ

道端に死んだカマキリがつぶれていた。 そこは田舎で、まわりは草むらが広がっている。平屋の家屋がぽつぽつと見える。 どこかから、川の流れるような湿り気のある音がかすかに聞こえてきて、柿の木の頭上に残された一個の柿が、さみしくぽつんと存在していた。 鬼ゆずは枝葉を大きく下方にしならせ、今にも枝が折れてしまいそうな重さを保ちながら、少しずつ緑から黄へと色づいてきている。 北から寒気のこもった風が時折背中をなでていく。 カマキリはおそらく何度も車にひかれたのかもしれない。

「才能」ということばと少しだけ仲良くなれたかもしれない夜

「才能」ということばが実は以前から少し苦手だ。 「あの人は才能がある」とか「ない」とか、目の前の相手が話している時。 はたまた「あなたは才能がある」と誰かに言われた時。 私はなんとも言えないもやもやとした感情を抱く。そのもやもやが何であるのかが、正体をつかむことがいまだにできていない。 つかめていないが、今回はできる限り言語化してみる。 私はおそらく、「才能」ということばが持つ力以上のものを「才能」から感じとっているのかもしれない。 それは、今までの人生で「才能」と

noteに登録してから5年経ちました【企画参加】

フォローさせてもらっているはるかぜるりいさんが企画に参加されていたので、私も企画に参加したいと思います。 (いつも読ませてもらってありがとうございます) 喜木凛さんの「noteのダッシュボードを覗かせてください」というこの企画。 参加してみようと思いました! 参加理由を最初に述べます。 今日、こんなポップがnoteから飛び出してきました。 どうやら、noteに登録してから5年経って、今日が6周年になるらしいのです。 え〜もうそんなに経つんだ.....と時の流れの

愛の向こう側にかなしみがあったとしても

愛について語る時。 自分の当たり前が相手の当たり前でなくて驚くことはないだろうか。 普遍的なことばでも......普遍的だからこそかもしれないが、人の数だけイメージや捉え方が違う。 書いたり、考えたりすることは、1人で行うことであり、自分に向き合う作業である。 今日は、少し「愛」について書いてみたい。 あやしもさんの「レモン」という創作小説のスピンオフのお話が急に頭に降りてきたのは、つい先日のお話。 私はこの登場人物の2人が、作中でいいとも悪いともいえない複雑な愛の

くま、北海道にゆく【死の臨床研究会学会のご報告】

という句が、学会の大きなスクリーン上に表示されている。 自分の身に訪れる死は自覚するまで遠いものとして認識していたのだが、過ぎ去ってしまえば、あっけないのが人生。 そうだ、人生はあっけないのだ。 ついこの前、働き始めたと思ってた。 ついこの前、子供が生まれたと思った。 もう齢43歳になる。 大人になってから、あっという間に時間が過ぎた。年が明けたと思ったら、すでに年の暮れが迫っていた。やれクリスマスだ、年賀状だ、おせちだ、みたいな話題を自身が意識しなくとも耳にする

オーバーフロッシャーの上にも3年

※完全にゲームの話なので、ゲームが苦手な方はすみませんが、このあたたかいはちみつ入り牛乳でも飲んで、体をあたためて次の方の記事へ向かっていって下さい。 何回か「スプラトゥーン3」というゲームの記事を書いている。 このスプラトゥーンというゲームにnoteのお友達と取り組みはじめてから、2年が経って3年目に突入した。 「noteのお友達」と書いたが、もうnoteにいない方も多い。下手したら割と記事を更新してるのって私とゆうゆうさんだけやないかい?という状況ですらある。 そ

誰にだって物語を語り、作り出すことは許されている

作家の燃え殻さんの「BEFORE DAWN」というラジオを毎週聴いている。 彼のラジオの後半で、リスナーから寄せられたメッセージを紹介するコーナーがある。 先日の投稿の中で、私の心に残ったやり取りがあった。具体的な細かい内容は忘れてしまったが、こんな内容だったと思う。 燃え殻さんはこのように答えていた。 また、最近葉々社で購入し、拝読した「読む力・聴く力」という本のなかで気になった箇所を紹介する。 上記は立花隆さんが述べている内容だ。 それに対して谷川俊太郎さんはこ

骨にまつわるエトセトラ

先日つぶやきでもお知らせしましたが、私が以前書いたお話を朗読して頂ける機会に恵まれました。 私は少し前に「ピリカ文庫」という、ある一つのお題に沿ったお話を書く企画に参加させてもらいました。今回は「骨」というテーマでした。 この「骨」というお題でご一緒させてもらったのはミーミーさんです。 ミーミーさんはnoteで知り合ってからしばらく経ちますが、先日の東京文フリで初めて直接お会いすることができました。私はミーミーさんの人を和ますお人柄もかわいい声も、ミーミーさんが書かれる

マイペースな人間が考える「どんな私になっていたいのか」について

こんにちは、くまです。 先日、日頃お世話になっているピリカさんに個性心理学の診断の続きのお話を伺いました。 ピリカさんに関しては、もう何度でも言いますが、とにかく今は「秋ピリカグランプリ」を宣伝するしかありません。 この秋は「紙」にまつわるお話を書いてみませんか? (書くのもいいけど読むのも楽しいですよ!) 私の前回のぬくぬく日記でもふれましたが、ピリカさんが学んでいらっしゃる個性心理学のワークショップ(お試し版)に参加させてもらいました。 前回は「過去から今まで」

私がここで暮らし続けるために

「お母さん、ここにも手すりがあったよ」 娘が小学生の時、一緒に取り組んだ夏休みの課題がある。 街の公共施設の「バリアフリー」について調査を行った。バリアフリーとは、簡単に言うと高齢者や障害者が感じている障壁を取りのぞこうという試みである。 駅、公民館、図書館、様々な場所にある工夫。 障害者用トイレやスロープ、音声案内、手すりなどの写真を撮り、この設備のおかげで、どのような人たちが困らないかを2人で考えてまとめた。 実際にまわってみて、わかったこと。 概ね公共機関には備

つまみぐい【ニ】

モンブラン味のキットカットに思わず手を伸ばそうとしたその時。 夫が遠くからゆっくり近づいてきて、牛乳を買い物かごにどすんといれた。 スーパーは秋のおやつが目白押しである。さつまいも、くり、かぼちゃ......9月に入ったからなのか、ハロウィン風のパッケージが目立つ。 去り行く夏。 色々なことが今年もあった。 この夏、私は、ある一つの作品に出会ってひとめぼれした。 それはXのタイムラインで流れてきた漫画だった。 「神様」という作品で、このリンクから無料で読める。

つまみぐい【一】

煮物はしていないが、コンロで手羽中の肉を焼きながら、あることを考えている。 最近「自分が何をされたら嫌なのか」が、あらためて見えた。 こんなことは、おそらくわからない方がいいし、わかったところでどうしようもないのだけども。 小さな「嫌」は、どんどん雪だるまみたいに転がって、止めることもできずに勝手に大きくなってしまう。 一度開いてしまったニットのセーターの穴も、ほつれたところは気づくと昨日より広がっている。 大きくなった「もう無理!」は「怒り」に転じやすい。小さな「

炭水化物を探しに行こうagain【すまスパ出演】

前回、わたくしくまが、すまいるスパイスに出演しましたという報告記事を書きました。 この配信は前後編でして、本日、後編のお披露目となっています。 前編はこちら そして、本日配信の後編はこちら 最初は上記に貼り付けた記事だけで、前後編の内容をだいたい網羅しているかなと思いました。

熱くも冷たくもある

8月14日に微熱さんのブックカフェに参加させてもらった。 詳しくは微熱さんの記事を読んで頂ければ、いいのだと思う。 そして、他の参加者の方のレポを読めば、もっともっと多角的な目線を体感できて、自分も参加したような気持ちになることができると思う。 それはとても心地よい体験になることはうけあいで。 ぜひともレポ行脚することをおすすめしたい。 それくらい今回もスペシャルな空間であったことは間違いない。 私がこれから書くものはレポと言えるものなのかどうなのか、正直自分でもよ