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「アダルト案件」の現実とは?40代WEBライターが書かざるをえなかった理由
こんにちは、くまちびです。
私はnoteを始めて間もないのですが、なんとなく「スキ」がもらえる記事は失敗談ではないか?と分かってきました。
なのでこれからは私がWebライターとして10年経験してきた失敗をどんどん書こうと思います!
前回の記事では3つの失敗に絞っていますが↓
私はライター駆け出し当初タスク案件をたくさんやってきたので、失敗してきたネタは軽く100件を超えます。
今日お話するのはずばりアダルト案件です。ではさっそく行きますよ!
アダルト案件を書かなくてはいけなかった理由
私が過去にアダルト案件に手を出した理由はわけがあります。
当時の私はライターとして3年ほど経った頃、1人の編集者さんと仲良くなり、その方が新たな事業を立ち上げライターが足りないということでお願いされました。
「くまちびさん、申し訳ないのですがアダルト案件を1件でいいからお願いできないでしょうか…」
その編集者さんは私を育ててくれたこともあり、断りにくかったことがありました。またアダルト案件も一回書くのは経験になるのでは?と思い引き受けることにしました。
想像を超える過激な内容に愕然
アダルトといってもエロだけではなく、出会い系サイトの記事もあるとのこと。それに期待して依頼を受けたのですが、その内容はここで言うにはちょっとはばかれるようなタイトルでした。はい、みなさん、このイラストでタイトルをご想像ください!
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その記事は、女性がどうすれば男性を喜ばせられるものか、お尻の角度や腰の使い方などを詳細に書く記事でした。
うわあああこんなの書かなきゃいけないの!!と、叫んだものの後の祭り。
引き受けたからには責任を負わねば。とりあえずこの情報を掴まなくてはなりません。そこで頼りになったのがアダルトサイトです。
アダルトサイトといえば画像のイメージがあったのですが、この時は文章で情報が欲しかったので「男性を喜ばせる方法」といった検索キーワードをとにかく打ち込みました。
すると出てくる出てくる、真面目な文章で「女性の腰は何度まで上げるイメージで」「小刻みに揺れるテクニック」と言った取説がたくさん出てきたのです。
アダルトサイトといえば画像ばっかりだと思っていたのに、こんな医学書のように事細かな説明があるとは…参考文献を書いてくれたライターさんには感謝しかありません(笑)。
心が削られる日々、履歴がアダルトで埋まる
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とりあえずそれらの情報を読みつつ、記事を作成した私ですが、書きながら 心が削られていきました。
何と言うか、なぜこんな内容を真面目に書いているのだろう…という虚しさとともに、書き上げなくてはいけないプレッシャーもありました。
やはり筆が進まない作業なので何日かに分けて書いたのですが、Google の検索履歴が全てアダルトで埋まってしまうのですよ(笑)(あの頃はシークレットモードで書くという知識がなかった)
当時はまだ子供が小さく、私のスマホを勝手に使うことがあったので、そうした情報を見られないかヒヤヒヤしました。その当時の私のスマホ履歴はまさに思春期の男子高校生並みのアダルト情報がたくさんあったと思います…。しかもあれって、検索するとやたら広告とかがアダルトで埋まるんですよね…泣。
修正依頼の内容に笑った
そんなこんなでやっと書き上げたアダルト記事。この時の単価は1.2円だったのを覚えています。精神的ダメージを考えるともっと高くても良かったですね。
しかも一度修正依頼が入り
「ここの腰の角度は何度くらいなのか、画像などを見て角度を教えてください」とか
「小刻みにとはどういう動き? 何分に何回腰を動かすイメージでしょうか」と言った修正依頼が来たんですよ!もう笑うしかない。
知るか!と思いつつ、画像などをチェックして角度を調べた覚えがあります。
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こうして何とか書き上げたアダルト記事。
それと同時に編集者さんには「すみません、私にはもう無理です」と、アダルト記事はお断りしました。その返事に対して「まあ、そりゃそうですよね…」と返してくれた編集者さん。実はこの仕事が原因でちょっと気まずくなり、今では連絡を取っていません。
まとめ アダルト記事が書ける人はすごい。
今回の記事はなかなか心が削られる作業で辛い思い出です。
しかし、私が性愛について書けたのも、リサーチされたもともとの文章があったから。その情報を書いたライターさんは、エロの内容に真摯に向き合い、細かにリサーチして書き上げたのだと思うと、本当にすごいと尊敬します。
もう二度とやることはない仕事ですが、 こうしてnoteに書いていることを思うと、まあまあ良い経験にはなったのかな、と思うようにしてます。